秩父のうどんやさん、「天狗屋」のお座敷にて。「田舎のおばあちゃんち」に来たような感じがたまりません。
午後は場所を秩父地方庁「秩父地域創造センター」会議室にて
銘仙織り元との交流会と銘仙鑑定会。
なんとこの場所は明治10年代の自由民権運動のはしり、「秩父事件」のさいに
民衆が占拠した郡役所の場所。生糸価格暴落が発端になった事件でした。
映画「草の乱」は必見です。生糸が富国強兵を支えていたことがよくわかります。
この日は役所を着物姿の集団が占拠〜。
東京からUーターンして家業の織物工場を3年前に継いだ新井さん。
新啓織物として秩父銘仙を織り続けています。
現在秩父銘仙を織っているのは3軒のみ。そのうちの2軒、浅見織物と新啓織物が
反物を披露して参加者のきもの愛好家と意見交換をしました。
新啓さんは昔の銘仙を復刻するのではなく、今の時代にあった上品でおとなしめの着物が得意。銘仙の技術を継承しつつ(織りと染めの融合)銘仙をこえる品質を模索しています。
みなさんお待ちかねの銘仙収集家・木村和恵さんによる銘仙鑑定。銘仙の産地別の特色を実物を展示しながら解説して下さいました。この日の木村さんは伊勢崎銘仙をお召しでした。どんな着物も木村流に着こなす姿はさすがです。もっとお話をききた〜い状態で閉会となりました。

ご案内いただいた木村和恵さん、「NPO秩父まちづくり工房」のみなさまありがとうございました。
このイベントは埼玉県NPO基金との協働で開催されました。

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