雨のなか遠方よりもご参加いただきまして、ありがとうございました。
「小江戸ものがたり」の発行記念会などは開催したことはないのですが、今回の冊子は「埼玉を織物の視点で再発見」という思いを共有する方たちのつながりで完成できたので、ご報告もかねて開催させていただきました。
冊子は新聞4社に大きくカラーで紹介され、問い合わせも300件以上、まだ秩父地域創造センターの方に電話がかかってきているそうです。報告会でも高く評価していただき、各地のイベントも好評のうち終わることが出来ました。今回お招きできなかった秩父、行田、入間、熊谷、川越の皆様にも厚く御礼申し上げます。
後半は、川越の職人文化を体現されている私の敬愛する鳶頭お二人にお越しいただき、職人話と木遣りを披露して頂きました。川越祭りの江戸時代からの由緒ある山車の運行を仕切る「た組」11代目の鳶頭の相原さんと蔵造りのまち幸町の鳶頭、高山さんです。お二人とも川越鳶組合頭取(会長)経験者の重鎮。
職人さんの正装の半纏すがた。今回は木やり会の半纏で黒ずくめ。かっこよくてくらくらします。江戸時代から変わらない職人の美意識は鳶頭に引き継がれています。紬の股引は足首の太さまで測るオーダーメード。本当は雪駄だけど雨がひどいから靴をはいてきたと残念そう。お二人とも「40代まではしごに乗ってたよ」と職人話も弾みます。
ご紹介のさいには、一度言って見たかった夢のようなことば「うちの出入りの鳶頭です〜」なんて言わせて頂き、ありがたや。祭り関係者に知られたら「この小娘が!」といわれそうですが・・・。お祝いの祝詞(のりと)を歌詞にまじえながら、3曲も続けて祝儀歌を披露してくださいました。
参加者のみなさまに、川越の職人さんの心意気や美意識を感じていただけたようで、私も主催者冥利に尽きるひとときでした。
延々と続く記念撮影。鳶頭たちもうれしそうですね〜。
会場は川越氷川会館。ご厚意で豪華なお部屋を用意してくださいました.

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