
仲町のお茶亀屋さん奥の大蔵にて「川越のまちづくりと歴史的建造物の活用」というタイトルのフォーラムにパネラーとして参加いたしました。
左から法政大学の陣内秀信先生、作家の森まゆみさん、東洋大学の内田雄造先生、フジイ、NPO川越蔵の会の荒牧さん。わたしと荒牧さんは川越唐桟の着物姿。
私は川越の人と暮らしを紹介。350年続く川越祭りが新住人を受け入れるシステムとして機能していることを自分の体験としてお話させていただきました。会場の蔵の修復にかかわった職人さんの画像も紹介。
また、「小江戸ものがたり」発行のきっかけは森まゆみさんたちの谷中・根津・千駄木での町雑誌に触発されてのこと。8年前にお会いしたときに励ましの言葉をいただいたのがはじまりでした。森まゆみさんから「川越をいつも意識していました」というお話を聞いてびっくり。
まちづくりの成功例としてあげられることの多い川越。鏡山酒造跡、旧川越織物市場、ともに川越市が緊急措置として買い上げたという歴史的建物。それらの活用と再生にはまた多額の税金が使われることになります。今思うとどちらも解体ぎりぎりの危機にあった物件で、よく川越市が購入の決断をしてくれたと思います。織物市場は市民運動が活発に行われたということが大きいと思いますが。(当時の助役の判断が大きかったようです)。権利関係が複雑で普通だったら行政は手をださないといわれたものです。
鏡山はまちづくり会社が運営、道の駅のような使い方が検討され、織物市場は明治期の織物市場として全国に1つだけという産業遺産的価値を高めるため、復元修復をして重要文化財を目指すという方向性が紹介されました。川越市もその意向のようです。
当日の様子は雑誌「東京人」に掲載されるそうです。


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