今年で5回目の足袋蔵スタンプラリー、県内でいま、いちばん活発で注目されているNPOぎょうだ足袋蔵ネットワークの主催です。
http://www.tabigura.net/
3つの蔵を今まで再生活用しています。第一号は忠次郎蔵そば店。蕎麦打ちは趣味の域を超えた本物を提供し、いまや収益もすごいとのこと。
2番目は戦前の足袋工場を「足袋とくらしの博物館」として開館。好きな布を持参すればオリジナルの足袋を二千円で作ってくれます。取り壊して駐車場になるはずだった建物をNPOのメンバーが大家さんにかけあい、再生しました。週末だけの開館、職人さんもボランティアでその技術を提供してくれています。

そして3番目は今年3月に開館した足袋蔵を利用した「まちづくりミュージアム」。行田市の観光案内所として毎日開館しています。なんと家賃は月1万円。
その他素敵な日本家屋のある蔵などが年間20万円代で借りられるのです。
駐車場にするため、蔵や建物を壊すと最低でも200万円はかかります。更地にして月極め駐車場にしてもその経費を回収しようとすると15年はかかるそうです。そうであれば建物を壊すのではなく、そのままで固定資産税程度の家賃収入が入ればいい、という大家さんもでてくるのです。
そのような提案を地元NPOがすることで足袋蔵が残り、活用されていく。特色のある蔵が点在していればスタンプラリーのようなイベントもでき、町歩きも楽しめる。といういい流れがでてきています
昨年はシャッター通りのように感じた商店街が、今年は多くのお店が開いていて飲み物のサービスなどを行っていました。町がスタンプラリーを契機に元気になってきていることを実感できてとてもうれしい。デッドストックの宝庫の食器屋さんや文具店もありました。ゼリーフライのお店めぐりも楽しめます。
最盛期には日本の足袋の7割を作っていました。「足袋で栄えた」という「町のDNA」を再発見することで町、ひと、に自信がよみがえってくるようです。
参加者のブログもごらんください。
温泉にゃんこの猫散歩
http://moon.ap.teacup.com/nyanko/1387.html
秋谷詩織「キモノコモノ」
http://shioring.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/2009-2ff2.html
足袋から被服製造へ転換した「イサミコーポレーション」。川越の市立中学の制服もこの会社が作っています。スタンプラリーの日だけ特別に敷地に入れます。ゆったりした空気がたまりません。神社の真裏にある現役の工場です。

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