
大宮公園のなかに埼玉県立歴史と民俗の博物館があるのをご存知でしょうか・・・
県立博物館が岩槻にあった民俗文化センターと統合され、2006年に開館しました。この時期は県立図書館も統廃合が進んだ年で、県立川越図書館もなくなってしまいました。
民俗文化センターは県内の職人、民俗、お祭りなどの調査、聞き書きなどをまとめていて特に川越の職人文化をきめ細かく調査していたことには驚きました。すでに失われた県内の手仕事の記録は地味ながら県民の宝物です。
2年前からこの博物館の協議会委員として会議に出席し、広報活動や運営に拙い意見を述べさせて頂いています。 身近な博物館になろう、入場者をふやそう、税金のお荷物にならないように収益をあげよう、と博物館評価表を導入したりと、涙ぐましい努力を
されています。これも民俗文化センターが廃止された危機感があるからでしょう。
いい仕事をしていても発信していかなければその価値をわかってもらえないのです。
今は博物館のサポータークラブがとても熱心に活動をしていて会員も300人を超えたそうです。

日本の近代建築の父といわれる前川國男建築の40年前の建物。40年たつと取り壊される箱物が多いなかで、ちっとも古臭くなく、誇れる箱物です。建築家の間では有名な建物ですが一般の人にももっと知っていただきたい。
建物だけの説明を素人の私が聞いても興味深いのです。40年前に彼に博物館設計を依頼した県庁マンはえらい!!

今回全面的にリフレッシュされる展示室。

2月16日オープンです。人の一生をテーマに展示されています。
川越の服部民俗資料館の迷子札も展示されます。

霊柩車の原型、なんと昭和30年代に作られたもの。伊奈町で使用されてきました。動く仏壇のような感覚でしょうか。

日本の伝統的焼き物にこだわった前川國男さん。弘前市立美術館、熊本県立美術館も同じ外観の焼き物を使っています。東京文化会館も代表作のひとつです。
建築家・前川國男WEB
http://www.maekawa-assoc.co.jp/100th/outline.html

桜の名所、大宮公園に溶け込んでいる博物館。松林を見下ろすテラスのあるカフェは家が近かったら毎日通いたい場所。
埼玉県立歴史と民俗の博物館
http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/
3月20日からの特別展は「雑兵物語の世界」。一般人には雑兵ってなに??
歴女を取り込めるか否かが成功の別れ道と思うフジイ。館長以下、戦国武将の装束でお出迎え、戦国言葉で対応するなどコスプレ感覚で来てもらうほうも楽しめばテレビ局も報道してくる可能性があるかも、と提案しましたが。どうなるか??
昨年のNHK大河以来、にわか歴女のフジイ、博物館にはご迷惑かもしれませんが(笑)応援したくて仕方ありません。
http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/room-yumetaiken.html
200円で本藍染のハンカチが作れる体験コーナーもあります。

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