
ランチは若女将ががんばる須崎旅館にて。

近くの人が寄贈してくれたという素敵な銘仙がロビーに飾られていました。

二階の大広間にて総勢43名でランチ。

札所ご膳をいただきました。毎回ランチもその土地ならではのものを頂ます。
お味噌や黒米も自家製です。

ランチの後は小鹿野で最後の1軒になってしまった養蚕農家の宮本さんちへ。
秩父では25軒の養蚕農家ががんばっていますが、高齢化と補助金が今年で打ち切りのため来年には廃業する農家が多くなるかもしれません。

60代の宮本さんは秩父農協の養蚕指導員でした。定年され、85歳のご両親と奥様と養蚕を行っています。5齢の繭をつくる寸前のお蚕さんたちを見学。当日も33度の暑さ、桑の葉を食べる速度もゆっくりの様子。お蚕の適温は28度とのこと。年3回養蚕をされています。

手作りの冷たいしそジュースや、おはぎ、鹿肉の佃煮などの手料理もご用意していただき、
恐縮です。

しいたけ栽培もされています。毎日道の駅と都内に出荷されています。

宮本家の方々。大変お世話になりありがとうございました。農家と交流することで安全な食を支えてくださるご苦労を身近に感じることができました。

しいたけを購入し、しその葉までおみやげに。草木染めをされるかたは桑の葉や様々な果樹の葉をもらっていました。
私たちの見学から2日後にはもう繭を作り始めたお蚕さん。出荷は28日ということです。秩父農協にトラックで運び、その後すぐに埼玉の繭をすべて買い上げるコバヤシさんにより、日本で最後の民間製糸会社、山形の松岡製糸にて生糸に加工されます。(11月に見学に行く群馬県の碓氷製糸は組合員の出資による組合組織)
補助金が打ち切られ、農家には厳しい状況ですが養蚕文化を残したいと奮闘している農家との交流をこれからも企画していきたいと思います。

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