
あの地震で崩れなかった?と多くの人が心配していた川越織物市場。第4日曜日は公開日でした。
関東大震災も乗り越え、今回の地震でも大きな被害はなく、昨年開場100年を迎えました。

栄養食配給所、この建物も川越市の文化財に指定されています。周辺の小さな織物工場に昼食を配っていた建物。レンガのカマドがあり、大きな鍋もそのまま残されています。

明治43年の最新の建築資材が使われています。(八幡製鉄所が開業し、国産のトタン板が生産できるようになりました。)一番奥のトタンは当時のものが残っているそうです。

三國連太郎さんが訪問してくださいました。昭和36年に「無法松の一生」の映画ロケでここが主人公の車夫の住む長屋となりました。

時の鐘の前で弁慶の山車に太鼓をのせて太鼓をたたく場面。
川越市が買い上げ文化財にも指定された織物市場。明治時代の織物市場が残存しているケースは全国的にもここだけ、といわれおり、蔵造りの建物を建てた川越呉服太物商たちが発起人に名を連ねています。産業遺構として重要文化財になってもおかしくないといいます。
財政難の時代ですが、いったいいつから修復がはじまるのでしょうか。どのように再生していくのか、行政まかせにはできません。市民をまじえての計画つくりが望まれます。

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