養蚕農家ツアーや富岡製糸場、日本で最後の2つになった碓氷製糸組合工場の様子をDVDで見ていただきました。繭をお湯で煮ながら生糸になっていく過程はなかなかみることができません。

展示のきものを作り手とともに解説しました。
織り手のみなさん、いろどり糸の光沢とこしの強さがとてもいい!。野蚕に似た風合いがあるとのこと。

こちらはいろどりの紬、赤茶でしたがイメージと
違ったので桐生で後染めで染め替えをしてもらいました。グレイをかけたら玉虫色の不思議なきものになりました。
捨松の更紗の帯をかけたらきものと帯の相乗効果でいい雰囲気に。

生糸を撚糸してもらっている八王子の森田さんも来てくださいました。関東では八王子と新潟にしか撚糸工場は残っていない様子です。埼玉県の工場は廃業されました。
製糸工場でできた生糸のままでは織物はつくれません。製品にあわせた糸つくりが必要となります。そんなことも知らずにきもの作りを始めた私たちに、いちから丁寧におしえてくれた職人さんです。京都の有名織元も森田さんに生糸をもちこみます。

旭化成で化繊を研究していた(有)ハックの松本社長。化繊は絹糸にいかに近づけるかの研究で発達したとのこと。いろどりと野蚕にフルボ酸を添加して宇宙服の素材も作成されています。10日間着ていても抗菌・消臭効果のため着替える必要がないそうです。人間の肌にもっとも近い素材でアトピーの人にも優しい素材です。
松本さんはいろどりのフェイスタオルを開発。洗うたびにフルボ酸が肌になじみ角質をやさしく落とします。

来年もいろどり作品展を開催します。いろどり糸で作品を作ってくれる方を募集しています。
いろどり糸(27中・撚糸は希望に応じます)
1キロ36000円(精錬すみ) 1かせ36g 1300円
*NPO川越きもの散歩HPよりお問い合わせください。

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