
小江戸蔵里で毎年1回開催している「いろどり繭」交流展。
前日に毎日新聞で告知をしていただき、100名以上のかたがお越しくださいました。
1時からは座繰り工場の様子のスライド上映と職人さんのお話。

今回の新作、桐生での風通お召のお披露目です。伝統的工芸品でしたが、織元が1軒になったため、産地を形成していないことになり、通産省の伝統的工芸品からは外されてしまいました。
目白の花想容とのコラボで、たてよこいろどり糸を使った純国産絹での風通お召が実現しました。

経糸が4千本使われていて二重織りになっています。とても軽くて着心地のいい織物になりました。15反限定の企画で、反物価格15万円代です。お好きな色で注文でき、単色でも同系統のグラデーションでもオーダーメードでできます。
詳細はNPOのHPよりお問い合わせください。

いろどりの糸で素敵なキモノを織ってくれた織物作家の小峰和子さんも自作の紹介。

こちらも小峰さんの作品。経糸にいろどりを使い、ところどころに花織がはいり、そこだけ少し光るようになっています。POPな帯でモダンな装いになりました。

さいたま市の織物工房・
フランネルの大島律子さんもさくらの幹染めのきものと素敵な帯を作ってくださいました。いろどりの糸と群馬の安中で養蚕から座繰り糸つくりをしている
蚕糸館の東さんの糸を使った作品です。ご夫婦で養蚕をはじめた東さんも安中市から駆けつけてくださいました。

東さんご夫妻と八王子の森田撚糸の森田ブラザーズ。素人の私たちにいちから撚糸・糸つくりをアドバイスしてくださいます。1キロから撚糸をしてくれる貴重な撚糸屋さんです。毎回、この会場で糸つながりの方たちとの交流を楽しみにされています。

養蚕農家見学ツアーにも参加され、いつも私たちの企画を応援してくださる埼玉県観光課の課長さんと。

八王子の木版染の藤本さんも2点の新作帯とともに参加してくださいました。いろどりの反物の生成りの色と染料の乗り具合がとてもいいと、お褒めのことば。この地色と艶をいかしたものづくりを考えているそうです。隣の吉川さんのきものもいろどりに藤本さんが猫の木版をほどこしたものです。

いろどりの繭からの糸づくりをはじめるさいたま市北区の障害者施設「織の音アート」さんの作品です

突如会場に現れた若旦那風のおふたり。業務命令で川越にいくならきものでいくこと、と県庁からのお達しが。(笑)「川越きものの日」と大茶会などきものイベント盛りだくさんの一日、県観光課の職員の方たちもこの日はきものでお仕事でした。スバラシイ〜。

埼玉県のゆるキャラ、コバトンもいろどり交流会に来てくれました。一日限りの展示でしたが、いろどりの糸が様々な人たちとつなげてくれていることを多くの人が感じてくれたようです。新しい展開もいくつか始まり、繭と日本人の暮しは経済効率だけではないこと、きものの世界だけではないことも発信していければと思います。
NPO川越きもの散歩のブログもごらんください。

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