
東京会館で開催されるシルクサミットに出席しました。NPOで作っている埼玉ブランド繭「いろどり」を生糸にしてくれる日本で最後の民間製糸会社「松岡」さんが功労賞を受賞されました。
日本にはもう2軒しか機械による製糸会社はありません。ひとつは組合製糸の碓氷製糸農業協同組合、そして民間企業最後の山形の「松岡」です。どちらも日本の製糸の灯りを消してはならないという気概で糸をひいています。

シルク製品が展示されています。こちらのドレスは最新開発の蚕によるもの。

蛍光色の蚕の生糸から織ったドレスだそうです。

東京大学名誉教授、日本経済史の第一人者石井寛治先生の「我が国の経済発展に果たした蚕糸絹業の役割」の講演のあと、女優の紺野美沙子さんのきものトーク。
その後、事例報告として銀座もとじさん、早稲田の江戸小紋の富田染工芸さんによるお話。

冨田さんの工房には今年見学にいきました。江戸更紗など一点もので染めてくれます。

群馬で養蚕を始められ、座繰りで生糸を作り着物作りを展開している石田節子さん。

記念式典には農林水産大臣(変わりすぎて誰だかわかりませんが・・・)と常陸宮殿下・妃殿下が列席されました。

中谷比佐子先生(中央)とご一緒に。高麗郡1300年実行委員会事務局の福岡さんと。

山形鶴岡の製糸会社「松岡」の鈴木社長さんと。今回蚕糸功労者として常陸宮殿下より表彰されました。松岡で製糸した「いろどり繭」の着物を見ていただきました。

日比谷のまちかどもライトアップ。短い秋もおわり、木枯らしがすぐ近くにやってきているようです。
すでに1パーセントしかない日本の絹、養蚕文化を継承するためには学校の授業に蚕の飼育を取り入れるようにすればいいと思うのですが。杉並や練馬の小学校では学校に桑の木があり、実践しているそうです。

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