古河市から約50分、こちらも落ち着いた城下町、結城市へ到着。もちろん目的は結城紬のお勉強です。
結城紬問屋の奥順さんの「つむぎの館」へ。資料館では詳しい解説付きで結城紬の工程を見学。真綿からの糸つくりだけで1ヶ月、1反織るのに1年かかるものも多いとのこと。

「結」印の結城紬はみなさん憧れのまと。江戸時代の資料に「結城紬は高額なのでもっと安くしてほしい」という江戸の呉服屋からの嘆願書が結城紬の問屋に残っていました。いつの時代も結城紬は高嶺の花だったという証しでしょうか。

結城紬が大好きだった女優の高峰秀子さんは、黒留袖も結城紬で作られていました。紬の訪問着も高峰さんが初めて着たのでは、といわれているようです。
ユネスコの文化遺産にも指定された結城紬。世界が認めた希少性。地域ぐるみで技術と歴史の継承が必要な時代のようです。きものだけではなく、ショールなどに素敵なものもたくさん作られていました。
地機での実演も行われていました。人間と機織り機が一体化して織っています。とても原始的な織り方ですがそれが真綿糸の風合いを生かします。

中庭もあり、商談をする建物も敷地内にあります。

一日滞在して織りや染めの体験をされる方も多いようです。

道をはさんでおしゃれなギャラリー兼珈琲ショップ「壱の蔵」もあります。

商談をするお店の前で。歴史ある建物が現役、国の登録有形文化財です。

結城紬が身近に感じた見学会でした。
詳細はこちらから
つむぎの館(奥順)

まだまだ結城ツアーは続きます。さて次はどちらへ〜? (つづく)

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