
大日本蚕糸会の研究所からいろんな種類のお蚕さんが出張。黒白の縞模様のお蚕さんもいました。蛍光色の糸を作るお蚕さんなど遺伝子研究は蚕の研究が素地になっているそうです。

平面にも糸を吐くとこんな団扇もできます。板繭作りです。

地機織りや真綿紡ぎの実演はとても人気です。

結城紬の糸つくり。きもの1反分の糸をつくるのに最低1ヶ月はかかります。

西陣の帯屋「万勝」さん。更紗模様を織りで表現した帯を群馬の純国産絹で作成されました。作り手のかたに作品を説明してもらうことはとても大事。どうゆう思いで制作されているのかが伝わります。
外国製生糸が99パーセントのなかで1パーセントの国産絹にこだわる理由はどこにあるのか。消費者は純国産だからと割高でも(かなり)購入してくれるのか。
作り手としてはとても悩ましいこと。きものや帯の背景にあるものがたりや養蚕農家の姿が見えることが必要です。
日本の織物の最高峰の西陣の歴史や技術も興味深いものです。

さいたま市のNPO織の音工房が設置した繭からの糸つくり機械の原理がよくわかる機械も展示されていました。繭を撹拌しながら低張力でゆっくりと糸を引き出すものです。撚りがかからない糸ができます。

実演や組みひも作りの体験などは大人気。デパートはこどもから年配者まで幅広い年代層が立ち寄るので多くの人が繭に親しむことができたようです。

この後は銀座松屋の和小物展へ〜。同じく松屋の能の観世流の展示会にて「風姿花伝」の原本を見ることができました。大雪のなか、銀座は地下道が整備されているので助かりました。

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