現役最高齢の大夫、住大夫さんの引退公演になってしまった5月の東京公演。2月に切符を予約した時にはそんな話はなかったのに・・・。大阪でも連日完売だったとのこと。

文楽の方が歌舞伎座よりもさりげない着物姿の方が多いいようです。歌舞伎座はハレ、社交場の要素が今もあり。文楽は庶民的な芸能がルーツということも影響しているでしょう。織のきものの東京好みがよくわかり、きものウオッチングも楽しいです。

ロビーには住大夫さんあてのたくさんのお花が届いています。

播磨屋さんからのお花。歌舞伎役者の修業に義大夫は欠かせないと、吉右衛門丈も述べています。
歌舞伎の演目は文楽にルーツを持つものが多く、文楽をみて歌舞伎を見るとつくづく歌舞伎は役者を見に行くもの、という違いがよくわかります。
世襲でもなく、CM契約料もなく、国の補助金でつつましやかに、ただひたすら芸の精進に生涯をかける人たちが文楽を支えていることがすこしづつわかってきました。
世界遺産に認められている芸術文化、多くの人に劇場に足を運んでいただきたいです。

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