コロナ禍で公開中止の危機に会った「きもの展」、検温、完全予約制で開催されてよかったです。何十年ぶりかの大キモノ展だそうです。
日本のきものの歴史が俯瞰できる展示で信長や家康の陣羽織、和宮や天璋院の嫁姑のきもの、大正ロマン、関東の銘仙、現代の人間国宝もの〜と盛沢山でした。
そのなかで、びっくり! 目を疑う着物が!

素晴らしい図録。3千円。3キロはあり。
藤色紋縮緬地花鳥模様 型友禅 大正時代 国立歴史民俗博物館蔵(p225)

うちにある大叔母から譲り受けた着物とそっくりなんですけど。

解説をみると、1メートル以上もある大きな型紙による型友禅とのこと。
あ〜。びっくりした。型友禅なので沢山作られたのでしょう。裾のぼかしが大正ロマン風でお気に入りです。
その他、今年の埼玉きものサミットでも登壇頂いた秩父の銘仙収集家、木村和恵さんが寄贈した埼玉県立博物館所蔵の銘仙が、なんと11枚も展示されていました。
木村和恵さんの聞き書きは拙著「埼玉きもの散歩」でも紹介しています。銘仙600枚を県立博物館に寄贈され、まだ1000枚もあるそうです。昨日電話でお話しを伺ったので近日中にご紹介します。

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