明日からいよいよ渋沢栄一の
大河ドラマ「青天を衝け」がはじまりますね。栄一は川越の時の鐘の再建にも東京で寄付金あつめに尽力してくれました。
ところで、作家の澁澤龍彦は渋沢の本家筋の子孫にあたることをご存知でしょうか?
大河ドラマでは栄一の伯父として3代目渋沢宗助(平泉成が演じます)がでてきますが、龍彦はこの宗助の4代あとの世代になります。
ご縁があり、龍彦の妹の作家、澁澤幸子さんを川越案内させて頂き、昨年発行した小江戸ものがたり14号で紹介しました。

はじまりは幸子さんの手元にあった一枚の写真から。幸子さんの両親と生後間もない兄の龍彦が写っているものです。川越の松本写真館の台紙に張られていました。その写真をてがかりに幸子さんが、渋沢喜作(同じく大河ドラマでは、栄一の相棒として高良健吾が演じます)の子孫の方とともに川越を訪問されました。
松本写真館はれんけい寺裏の仲町にありました。昭和3年創業で、松本祐一さんのおじい様が、幸子さんの両親と生後2ヶ月の龍彦を撮影しました。
左端が澁澤幸子さん。松本写真館の松本祐一さんご家族と一緒に撮影。

龍彦の父、澁澤武が武州銀行の川越支店長だった関係で、
龍彦は4歳まで川越で育ち、幼児のころの思い出をエッセイに書いています。黒門町、志多町にも住んでいて箱屋のたっちゃんというチンドン屋が近くに住んでいたことなども書いています。
武州銀行の建物は現在は川越商工会議所になっています。

龍彦と幸子さんのお父様が執務をしていた支店長室を、ご案内いただきました。
「父が使っていたお部屋を見学できて、感無量です。」と幸子さん。
幸子さんはNHK大河ドラマ「青天を衝け」のディレクターに、渋沢宗助と東の家についてアドバイスをされています。渋沢栄一を育んだ群像ドラマでもあるようで、とても楽しみですね。
よろしければ
小江戸ものがたり14号もごらんください。
また、漫画家の近藤ようこさんが龍彦の
高丘親王航海記 を漫画化しています。こちらもおすすめです。

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