伊奈町にある埼玉県のいきがい大学が今年より、埼玉未来大学と名称が変わり、50歳以上の方を対象にしたライフデザイン科と地域創造科が開設されました。
フジイは地域創造科のアクティブコース、全20回講座のうち6回を担当します。前半10回はNPOの代表など市民活動の実践者の講義、後半10回は、自分の希望に合ったNPO団体を訪問して体験するという講座です。フジイは伴走支援のお手伝いをいたします。ボランティアや市民団体の立ち上げに興味のある方を、具体的な行動にうつせるまでを応援します。
講座は必ずきものです。だってNPOのミッションは、きもの文化を次代へつなげる、ことですから。「きものはメディア」とはフジイの師匠の田中優子法政大学総長の言葉。「きものを着ましょう!」と声を上げずとも、見た人の心に「きもの」を思い起こさせてくれるのです。だから「楽しそうに、堅苦しくなく自由に」きものを着ている事が大切。今日のきものは川越の成田山お不動さまの骨董市で二千円、帯はイギリスのビッグベンとユニオンジャック。
NPOなどの立ち上げに17名の受講生が熱心に参加されました。 アクリル板があるので、マスクなしでお話しすることができました。
講座で必ず最初に聞く事。「最後にきものを着たのはいつですか?」
ちょっとみなさん、お考えになります。普段の暮らしからきものが消えて久しいこの頃。
あえて「次の世代に伝えよう」という強い意志を持たない限り、普通にしていたらきものは、ますますコロナ禍で「不要不急」のものとして消えていく、そんな危機感がNPO活動の原点となっています。
フジイはNPO実践者として、NPO川越きもの散歩の事例を使いながらNPOのステップをお話しします。
埼玉県庁での市民活動コーディネーター、共助仕掛人としては、まだ担当部署が決まる前の子ども食堂の立ち上げや、企業からの寄付やボランティアのアドバイスを担当していました。3,4年前は、各地で子どものために「ほっておけない!」と行動をおこすひとたちが少しづつでてきていました。行政が少しシステムを整えたら、あっというまにムーブメントとして県内で73から213カ所に子ども食堂がふえました。今はコロナで立ち止まって、立ち上げたひとたちも、今後のことを考える時間でもあります。

まさに、課題に気づいた人が見過ごせなくて損得考えずにはじめてしまう、そんな市民活動あるある、が周りにいっぱい。課題を共有する仲間と出会えたことは、人生を豊かにしてくれる、と自信をもっていえます。
ミッションが達成できたと思えば、NPOのかたちにこだわる必要もないともいえます。それくらい、ミッションは大切なもの。その旗印のもとに人が集ってくるのですから。
次回は11月の矢口真紀さんの講座でファシリテーターを務めます。3万円ビジネス提唱で大活躍の矢口さん、楽しい講座になりそうです。
NPO川越きもの散歩WEB

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