
川越できものでおしゃべり

川越市松江町にあるカフェ・ギャラリー・Nanawata さんで、着物仲間とおしゃべり。コロナ禍で久しぶりに着物でお出かけということで、都内からわざわざ川越を目指してお出かけいただきました。

フジイのきものは結城・井上織物(縞屋)の紬。石田節子さんから譲ってもらったもの。
冬でも単衣で着られるように太い紬糸で織ってもらったそうです。
お隣のFさんはお父様の大島紬を仕立て直したもの。男物でも女性が着るとすっきりとして素敵です。父のきものを娘が着る、ということ。きものならではの素晴らしいことです。洋服ではなかなかないことでしょう。
右端のSさんはポーラ絣。サマーウールの一種できものが日常着だった時代にさかんに織られたもの。昨年、伊勢崎織物組合を訪問した際に、たくさん素敵な在庫がありました。今でもほしい人はいるのです。FBに掲載したら、京都のFB仲間が早速組合に注文していました。単衣できられて
天然素材なので便利な織物です。透け感があり、沖縄のかべ織かと思いましたが、ウールなので小雨の天気でも大丈夫。ポリの洗えるきものよりもポーラがあれば雨の日も心地よく過ごせるでしょう。いかに多様な材質の織物が日常着のきものにあったかということを感じます。もう消えゆく織物の世界です。

紬地の型染の帯。 大島紬に良く似合います。

ポーラのきものに刺繍の帯。
秋草と虫かごで季節を感じますね。

ひとえの結城にUKロック帯。5分で着たので背中のしわはご容赦。半幅帯は楽ちんで大好き。

ギャラリーでは山内若菜さんの「川越紀行」が展示されています。川越のまちなみがパリのように感じます。10月25日には山内さんを招いてのトークも開催されます。

小品も販売しています。どこか知らない町のような川越が新鮮です。

エクレアが名物のNANAWATA。女性のオーナーはパティシエで製菓学校の先生でもあるのです。
近くの三久保町にはゲストハウスちゃぶだいがあります。ここも曜日によってカフェがオープン。観光スポットの蔵の通りを離れたところに、面白いカフェができてきた川越です。子供たちの小学校への通学路だった道。横道をぶらぶら歩きながら遭遇するのが楽しい川越散策です。

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