・猿谷さんとか鹿野さんとか、動物が入っている名字じゃなく、「読み」が動物の名字。
・飛騨地方に限らないと思うのだけれど、なんとなく特有っぽいのがいくつかあって、先ず「蒲」。「カバ」と読む。これは母方の祖母の旧姓。飛騨古川地方に多い。祖母の弟は東京に住んでいたのですが、その息子さんは小さいころ学校で、「カバ君」と呼ばれて非常にはずかしかったと。古川には
「蒲酒造」という造り酒屋があります。
・「打保(ウツボ)」。飛騨地方にはたくさんおられます。これはIMEで変換できるから一般的なのかなぁ。でもググってみると、飛騨地方ばっかり出てくる。旧吉城郡宮川村(現飛騨市)の字名。
屋号「打保屋」という旧家が高山にあり、鬢付け油製造や酒造を営んでいました。江戸天保年間、小糸焼を再建したパトロンのかた(の1人)です。
・ちなみに動物には関係ないけど高山の隣、旧清見村には「保」という地名があり、その名字は高山にも何件かあります。読み方は、まんま「ホ」。私の中学のひとつ上の先輩に居て、読みにくいので前に「あ」を付けて、先生から「おい!あほ」とか呼ばれてた。今から考えるとひどいです(笑)。
・「和仁(ワニ)」。これは近畿方面由来で由緒あるでしょう。「和邇氏」とか、豪族か?同い年で3人居る。朝廷が飛騨征伐して統治下に入った時からかも。
・あと父方の祖母の旧姓は「小鳥」と書いて「コトリ」でなく、「オト゛リ」と読む。これは変換できないから飛騨特有ではないかなぁ。これも旧清見村の字名。
・東海北陸道〜中部縦貫道が通って、昔なら全然通らなかった場所なのに、「保トンネル」とか「小鳥トンネルとか」そういった名前を見る機会が多くなり、何となくそんなことを考えてみました。