さて、向かいに建ったアパートですが、仕組みを考えてみました。
終戦後、GHQの農地解放により小作農は土地を手に入れました。これは天から降ってきた財産。
で、70年経って、じいちゃんの相続税がかかってきたと。そこで颯爽とアパマンの登場です。借金して負債を負えば相続税は逃れられる上に、アパート家賃収入で悠々自適。JAバンクとしても、カネ借りてくれるからありがたいでしょう。
また、アパマンショップは地元業者を使うので、まあ、かなり叩かれてるとは思いますが、土木建築公共事業の側面もでかい。うちもコンクリ屋のおっちゃんにビアジョッキ買ってもらったし、お金がダイレクトに移転するだけ、政府が行う公共事業よりはるかに効率が良さそうです。
日本の農業を潰したいアメリカとしても、日本の農地が減るのはまことに結構。
つまり全員が得をするハッピーなプラスサムゲームです。アパートが新しい今のところは。
だが20年後、孫の時代になったらどうか。どうなるんでしょうか。固定資産税、老朽化に伴う修繕費、人口減少に伴う空き室と、そううまくはいきません。
プラスサムゲームと見せかけていたのはウソで、実はゼロサムゲームだったアパート経営。マイナス分は農民ご自身が負うことになります。また、農林中金も今年、年末当たり、またしても懲りずにハゲタカファンドにやられてドジ踏みそうな感じ。
まあ、マッカーサー様のおかげで、タダで土地貰って70年も暮らしてきたんだから良かったんじゃないですか?あなた方のターンはおしまい、資産は他に移転しましたよ、ということになるんだと思います。
嫌われているアパマン業者ですが、資産移転と土建事業を民間でやっている点で、かなりの社会貢献をしているように思われます。
これからは食糧安保が最も重要なのに、目先の損得で、豊かな作物の実る畑を手放してしまって、、、ダメですねえ。
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