今日から嫁さんはどこかのオーケストラでオペラを4日連続でやるんだといって家をあけている。モーツアルトの魔笛を毎晩やるらしい。ご苦労なことだ。
おかげで夜は早く帰ってオカメたちと遊ぶ役目を担うことになった。
今日も十分遊んだ。
うちの嫁さんが連続で家を空けるときはきまって大きな鍋におでんがたくさんつくりだめされている。外食しようにも、お金はないし、これを食べざるをえない。
いつか嫁さんの実家に、出張の折泊めてもらったことがあるが、たまたまお母さんがどこかに旅行中とやらでお父さんが一人で待っていてくれた。
夕食におかずがあるから一杯飲もうといって持ってきた鍋も中のおでんも我が家の留守中つくりだめおでんとまったくいっしょだった。
母親秘伝のおでんであることがわかったし、男二人がいつもこのおでんで嫁さんの帰りを寂しく待っているという風景が共有できて思わず深酒したのを覚えている。

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