今日は朝と昼に計2回のミニコンサートを行った。いつもどおり評判のうちに終了することができたが、老人ホームでのコンサートについてふと思ったことがある。
自分の尺八だけでなく、アマチュアでボランティアで演奏会をやってもいいという人がいたら会場として老人ホームの施設をお借りして外部からのお客を呼んで行ったらどうだろうか。一般の人が老人ホームに足を運ぶようなことはまずない。せいぜい入居者の家族くらいだ。でもこのような世界に縁の無い人でも明日はわが身というわけではないが、社会勉強のためにこのような施設を日頃から見る機会があってもいいとおもう。
また入居者の側の立場とすると、一般の人に会うような機会はまずない。触れ合う機会もない。もしコンサートのお客さんとして一般の人を受け入れてもらえる体制が施設側で組めれば施設内で簡単なコンサートをやることはこの二つの世界を融合させるいいきっかけになるかもしれない。外部の人から入場料はとったとしても、施設に寄付すればいいと思う。開場費がかかるわけでもない。ただ静かな演奏にふさわしい環境が確保できるとは限らないが。大事なのは演奏するグループをはじめ、観客として来場するひとたちが入居者の皆さんと同じ演奏を聴いて、少しの可能性でもいいから一般の人の中にこのような環境の中で暮らす人たちのために自分も何かできないかと思ってもらえる人がでてきたら最高だと思う。
もはや入居者の皆さんは街中のコンサートホールなどに足を運ぶようなことも駅前に買い物にいくことすらできない人たちだ。普通の、一般の人たちと同じ空間にいることが(はじめは戸惑う人もいるかもしれないが)うれしいとおもえるようになれるといいと思った。一人でも話し相手が増えて喜ぶ人が増えるといいなと感じた。
一度ホームに相談してみて、何か具体的な動きをとってみたい。

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