今日は尺八の師匠が賛助出演するある会派の筝曲演奏会にでかけた。師匠からチラシを頂き、この会派が私の卒業した大学の筝曲部と深い関係にあると知って、もしかしたらある人に逢えるかもしれないと不思議な確信を抱いてでかけた。或る人とは同期の男性で、申し訳ないことに名前は忘れていたが、尺八を当時はかけだしで一生懸命吹いていた人だ。同じ音楽団体の所属員として委員会活動をしていてそれほど深い付き合いはしなかったものの、印象が強く残っていた。思い出せば彼に尺八を貸してもらってちょっと吹かせてもらった(ふけなかったけど)、それが私と尺八の初めての出会いだった。
チラシを見て大学の名前を見たとたん、彼に会いたいと思った。そして会えるのではと不思議な確信があった。
今日演奏会を見ていたところ、何人目かで登場した尺八吹きにふとその面影が重なった。思わず興奮してしまった。
演奏直後、舞台裏に飛び込み彼と再会。短い会話だったが確認し合えた。管弦楽団でバイオリンを弾いていた私が尺八をやっていることに驚いたようであるが、師匠とも会い、私の同期の友達だと紹介し、意外な関係に3人仰天した。
すっかり素晴らしい尺八吹きになった彼の風貌は25年前とほとんど変わらない。私はだいぶ変わったはずだが、ふと目を合わせたとき、一生懸命思い出してくれた。まだそれなりに面影があるのだろうか。
今日は人生で大切な広いものをしたような気がする。

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