**未完、ヒジャさんのスピーチを別途追加します**
2005日韓共同ドキュメンタリー
「あんにょん・サヨナラ」完成発表上映会 @ 中野Zero
<タイトル:あんにょん・サヨナラ>
http://www.gun-gun.jp/
http://www.gun-gun.jp/document.htm
10/20 山形の映画祭に続いて、東京で日韓共同制作のドキュメンタリー 「あんにょん・サヨナラ」完成発表上映会が行われた。
友人の”れいまま”がこの映画のレポートをMLに流してくれた。それで参加を決心した。ほんとに見てよかった。
小泉が靖国参拝を強行して、アジアはおろか世界の顰蹙をかっている。
しかし、これは今に始まったことではない。 悲しいことだが、そもそもA級戦犯の岸が首相になれてしまうこの国の当然のなりゆきなのかもしれない。人の痛みをまったく考えない人間が首相になれるこの国とは・・。
タイムリーであっては欲しくなかったのだが、上映会が見事にタイムリーになってしまった。
会場は上映十分前には満員の盛況、靖国への関心の高さがうかがえる。
<立ち見、床に座ってのかたも沢山>
韓国と日本の共同制作、金兌鎰(キム・テ・イル)監督と加藤久美子監督
<加藤監督、最終版108分にするにあたっての韓国スタッフとの議論は大変だったという>
主人公は知らないうちに父を靖国神社に合祀され、取り消しをもとめて裁判で闘っている
李熙子(イ・ヒジャ)さん。
彼女によりそい、支援を続けている
古川雅基さん。
この二人を中心に映画がすすんでいくが、靖国のみならず、韓国併合。南京大虐殺、沖縄戦の悲劇、いまのもとになっていることがすべて凝縮されて映像化されている。
それらにまったく目を塞いで、ただただ日本国家の蛮行を正当化しようとする人々、それを恥じない人々、それを影であやつる政治家・・・。
目をそむけたくなるおぞましい右翼の行動、言動。目をつぶりたくなるシーンが何回もでてくる。
イ・ヒジャさんが父のため建てた墓には何も刻まれていない。 靖国の合祀を取り消すことが出来た時に、初めて名前を入れるという。
父が死んだといわれる中国の全州の病院跡で慟哭するイ・ヒジャさん。
気丈なイさんが雨の中、地に伏して、「オモニ、アイゴー」と叫ぶ、あのシーンは忘れられない。
古川さんは傘をさしかけることだけしかできない・・・。
アジア2000万の死者は日本が侵略戦争をおこさなければそもそも死ななかったのだ。
日本人は若かろうが、生まれてなかろうが、その意味で大きな責任を持っているのだ。
ラストシーン、靖国神社近くで、イさんから支援の娘さんに感謝の言葉が述べられた。みるみる、娘さんの目からあふれるでる涙。日本政府には何の希望ももっていないといいうヒジャさんだが、共に闘う友を見つけたその表情はふっきれたように明るい。 ヒジャさんと抱きあう娘さん。なんともいい若者の顔である。 イさんの「がんばろう(ファィティイ)」の声が聞こえた。
ああいう若者が主人公になれたときに、はじめてこの国は世界に対して罪が償えたといえるのだとおもう。
それまでは・・・。
-------案内のよびかけから--------------
「父の名前を返してほしい!」
靖国神社に父親が祀られている李熙子(イ・ヒジャ)さんの思いとは・・
戦後60年 日本と韓国の辛い過去に真のサヨナラをするために過去を探る旅に出る
戦後60年、韓国からすれば解放60年の2005年、
日韓市民が共同でドキュメンタリーを制作しました。
テーマは「靖国」。
歴史認識で問題が表面化する際に必ず登場するわりに詳しく知らない人が多いこの問題をヒューマンタッチで紐解いています。
2005日韓共同ドキュメンタリー
「あんにょん・サヨナラ」完成発表上映会
東京 10月20日(木) 18:30開場 19:00上映
なかのZERO (中野駅南口から徒歩8分)
この完成上映会のため李熙子さんが来日されます。
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