国民投票法案反対!3/16集会(東京・池袋)
http://www.geocities.jp/kaiken_no/
かなり時間があってしまったが、メモと写真をのせます。
開会挨拶:山口正紀(ジャーナリスト)
主催者挨拶: 内田雅敏(弁護士)
講演:「壊憲手続き法案(国民投票法案)の本質を撃つ」坂本修(自由法曹団弁護士)
この日の坂本さんの講演が白眉であった。
「手続き法案」というのはまやかしで、その正体は憲法96条の規定に対する”立法クーデター”であること、そのかくされた”しかけ”を非常にわかりやすく示された。
坂本さんはメーデー事件、三池争議、芝信用金庫差別事件などの弁護を続けてこられたが、一度も権力の側に立ったことはないという。その闘いでたよりになったのはやはり”日本国憲法”だったそうだ。
”安倍首相は「
日米同盟は血の同盟でなければならない」と発言した。これは、米軍と一緒に血を流せ、米軍のために血を流せといっているのだ。 その障害が憲法九条。
それを変えたいから次々と反動的な法律を成立させ、また成立を目論んでいる。 教基法改悪、防衛省昇格、自衛隊法改悪、共謀罪、米軍再編、非核3原則見直し、集団自衛権、
そして「国民投票法案」。
狙いは明らか、九条改憲、戦争のできる国、海外で米軍と一緒に戦争できる国作り以外にはない。
現行案では
1) 3年後に発効するが、成立直後国会から即、国会法が改正され、改憲原案発議権限を持つ”憲法審査会”が発足し、閉会中審査もおこなう。
#議員の2/3による発議というのは全く無視される。
2) 国民投票での勝利の確信がない与党は 改憲ハードルを低くする。 自公案も、民主案も最低投票率も最低有効投票率も定めない。 96条の意図は有権者の過半数である。
#20%以下の賛成でも改憲できる。
3) 極めて短い国民投票運動期間を設定し、論議が深まらないうちに成立を狙う。
# 諸外国では1年から2年の準備期間。日弁連提案も1年間
4)広報協議会なるものが宣伝をとりしきるが、協議会構成は議席案分できまる。
# 市民の平等宣伝は保証されない。
5)マスコミ有料宣伝はフリーで、「カネで憲法を買える(変える)」
戦争で儲けたい大企業の有料CM(一日3−4億)は野放し、弱者は利用できない。
#イタリアは有料宣伝は禁止、それだけでは不十分で、賛成反対意見の表明権利を舗装している。
6) 一部公務員の議論・運動を禁止
懲戒処分を武器にして、教員、公務員の運動を弾圧できる。
(東京都教育委員会の処分がいい例)
#手ごわい教組、公務員組合の手を縛る。
組合としての運動は組織的多数人数買収罪で弾圧
以上の反民主的内容、が明らかになると、成立しないので、とにかく今急いでいる。
投票法案反対の運動は9条改憲反対運動と根っこは同じ。
法案の中身を明らかにして国民の反対を広げることをやろう。
現場からのアピール
・鉄建公団訴訟原告団、佐久間さん
・朝鮮学校オモニ会中央連絡会代表
広島弁で語る憲法九条
ミニコンサート:朴保、清水達生
閉会挨拶: 二瓶久勝(国鉄共闘会議議長)
デモ行進: サンシャイン、繁華街を通って南池袋公園まで
+++++集会パンフレットから+++++
5年以内の改憲を公約に掲げる安倍政権によって、今通常国会での「国民投票法案」の成立がもくろまれています。政府与党は、単に「改憲の手続を中立的に決める法案だ」といいますが、とんでもありません。この法案は、現憲法の破壊をめざす、まさに「壊憲推進手続き法案」です。この視点からのマスコミ報道が圧倒的に少ない中、自公与党と民主党との修正協議がどんどん進められています。このままでは、この法案の問題点が労働者・市民にじゅうぶん理解されないまま、5月3日の憲法記念日までに国会で成立させられてしまうおそれがあります。
教育基本法改悪を受けて現場でそれを強制する教育関連法案の提出、財界肝煎りの労働法改悪など、続々と、わたしたちの労働と生活全般にかかわる反動攻撃がかけられています。1987年の国鉄分割民営化によって解雇された国鉄労働者の解雇撤回闘争は、20年という長期闘争の節目を迎えており、この解決はもはや一刻の猶予も許されません。
わたしたちはこうした課題を、憲法改悪に反対する広範な統一戦線の形成という大きな流れの中に位置づけ、昨年10月31日に開催した国民投票法案反対集会の成果を引きつぎ「3・16集会」を開催します。ひとりでも多くのみなさんの参加をよびかけます。
STOP! 安倍改憲内閣
法案が通れば改憲審議がはじまる!
●国民投票法案廃案へのスローガン
☆「国民投票法案」成立で、次の国会から各院憲法審査会で「改正」原案の審議がス
タートする!
☆「国民投票法案」は、憲法「改正」のための単なる手続法ではない!
☆「国民投票法案」は、日本国憲法の廃棄をめざす手続法だ!
☆「国民投票法案」は、憲法96条を骨抜きにする違憲立法だ!
☆「国民投票法案」は、改憲派の、改憲派による、改憲派のための、改憲推進法案だ!

0