8/3
井原岩国新市長が市民の支援を訴えて、演説 @ 三鷹駅 南口デッキ
岩国市が米軍再編に伴う米軍艦載機移転受け入れをめぐって、有権者の過半数が投票しないと、成立しないというハードな条件を乗り越えて住民投票を行い、
投票率が58.68%、そのうち90%近くの人が受け入れ反対の意思を示し、全有権者の過半数を越える反対で、受け入れ拒否の結論を出したことはしっておられるだろう。 憲法国民投票法案は最低投票率の定めも無いのだから、ボイコット運動があった中でのこの岩国の結論、「米軍艦載機移転受け入れ反対」は市民の総意である。
そしてその後の市長選では 受け入れ反対派の井原勝介氏が当選した。
これに対し、国と防衛施設庁がやったことは、すでに合意していた市庁舎建設の補助金のうちの最終年度35億円のカットである。
理由は
「米軍艦載機移転受け入れないからであり 受け入れればすぐにでもだす」という。
あまりにも げすなやり方、卑劣極まりない。
国による地方の「壮大ないじめ」というべきものだろう。
そもそも補助は移転受け入れの前に合意されていたものであり、芸予地震の被害の修復も含んでいたのだ。
〈美しい国とは:1〉米軍再編 35億円「約束」取り消し
http://www2.asahi.com/senkyo2007/special/TKY200707080083.html
それで、市民の手でなんとかしようということで岩国市新庁舎募金の会“風”が発足した。
ブログ
http://iwakuni-kaze.weblogs.jp/blog/
その井原市長が直接訴えるという。 三鷹の市民グループの人々、ちょうちんデモの仲間、嶋崎市議などが応援している。
井原市長
嶋やん
私も、その場にいるだけでも とおもって駆けつけて、PEACEの旗を掲げて、すずめの涙ほどのカンパした。
岩国だけの問題ではない。
市民の意思を覆そうとする国家権力、構図は米軍再編、原発、ダム、道路 みんな同じである。
+++++
”風”ブログによせられた市長の挨拶
「全国の支援を求む!」
市長室の窓の向こうで市役所新庁舎の建設工事が急ピッチで進んでいる。昨年の12月下旬、当時の防衛施設庁から、突然、新庁舎建設に対する補助金約35億円のカットが通告された。17年度、18年度と2年間にわたって国の補助金を得た上で工事は順調に進み、最終年度に至り、突然補助金がカットされるとは、信じられないこと。国自ら約束を反古にし、信頼関係を崩すもので、到底納得できない。
米軍再編の一環である空母艦載機部隊の厚木から岩国への移駐を容認すれば、いつでも相談に乗るという。言い換えれば、再編に反対している岩国市に露骨な圧力をかけ、無理やり容認を迫ろうとするもの。その効果は抜群であり、この補助金がカットされたのは市長の責任であるとして、19年度一般会計予算約660億円が3月市議会において否決されるという事態になっている。市民にも大きな不安が生じている。
こうしたやり方は、市民や国民の幸福を図ることを目的とする国のとるべき手法ではない。これにより、多くの市民の信頼を裏切り、強い反感と怒りを買ってしまった。補助金と引き換えに、岩国のこころを捨てることはできない。圧力に屈せず、できる限り自前財源を確保するために、市民の募金活動を積極的に応援する。
地方自治を守るために、全国の支援を求む!
岩国市長 井原勝介

0