今日は、ビブラートの話です。ビブラートがつけば、あなたの草笛は輝きます。
ピアノやカラオケにあわせて曲が吹けるようになれば、後はどれぐらいの曲を練習するか、「量」の問題です。曲数というよりも、練習時間です。
また、毎日練習することも大切です。これは、すべての「技能」に関して共通です。あるプリマドンナの、練習を「1日休めば自分にわかり、2日休めば先生にわかり、3日休めばお客にわかる」という言葉は、あまりに有名です。
それと同時に、音色の向上にも努めます。これは「質」の問題かもしれません。草笛を吹いている方々でも、その音が、人の心に入るには、単なる「草の音」だけでは足りないことに気づいている方は少ないようです。
心に入る音のために有効なのは、あるいは不可欠なのは、ビブラートです。ピアノのような楽器は別として、すべての楽器の音がビブラートをつけて演奏されていることからもこのことがわかると思います。
私は、ヴァイオリンの左手の動きからヒントを得て、手指をゆらして、音に波を与えています。歌のように、息をゆらしてビブラートをつけるのが本来かもしれません。いろいろ工夫をしていただけばよろしいと思います。
気をつけなければならないのは、あまり細かい波になると、逆効果になることです。歌の場合は、これを「ちりめん(じわ)」と呼んで、嫌っているそうです。
ビブラートをつける部分、つけない部分、その程度など、工夫をされると、あなたの草笛は、「楽器」に変身することでしょう。
次は、呼吸法です。(続く)

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