17日、18日の2泊で、伊香保温泉に行ってまいりました。30年前に群馬県庁で一緒に仕事をしたMさんのお招きでした。
Mさんは既に80歳後半で、いわゆる「すり足」の歩き方になっておいででしたが、頭脳の明晰さは変わらずで、思い出話は尽きることがありませんでした。特に、予算の獲得のための苦労話などは、まるで昨日の出来事のように話をされました。
奥様に仕事の話をされるタイプではありませんし、仕事での不愉快な話などは、身近な人にはしにくいものです。ある程度距離があり、かつ、事情の分かるものとして、自然に(Mさんとしては無意識に)私を「聞き役」として選ばれていたのかもしれません。
長命な方に共通な、耳の遠さをかかえておられ、相槌もかなり大きな声を出さないといけません。いきおい、こちらからの話は控え、もっぱら聞き役に徹してしまいました。これがかえって良かったのかもしれません。水割り1〜2杯で、すっかり若返られ、時には涙さえ浮かべながら、お話のとぎれることがありませんでした。
伊香保から榛名山への道は、両側の山つつじ(のつぼみ)が見事でした。花の盛りまであと1週間ということでしたが、Mさんと私との再会を喜んでくれているようでした。
来年は、この、山つつじの盛りにお邪魔できたらと思います。

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