22日、土曜日の午後、我がふるさと、白鷹町の中央公民館「大ホール」にて、300人もの聴衆を得て、草笛のコンサートが開かれました。
4〜50人のお客さんと思っておりましたから、嬉しい誤算でした。また、入場無料のイベントと思っていたのですが、500円のチケット制で、これも、嬉しい想定外でした。いずれも、出演者としては、有難い舞台づくりがなされておりまして、張り切らざるを得ませんでした。
伴奏をして下さったのは、長谷部真弓さんで、ピアノ教室の先生でした。すらりとした美しい方でした。午前中、1時間ほど音あわせをして、主催者との昼食会になりました。地元のご馳走がたくさん出されたのですが、残念、そばと焼いた山女だけをいただきました。腹いっぱいにしてしまいますと、息が浅くなり、良い演奏ができなくなるのです。日程の作り方を反省(!)しました。
2時から始まりました。前半、後半ともピアノソロで始めてもらいました。となりのトトロから「風のとおり道」、キャッツから「メモリー」です。聴衆が耳を澄ましてくれました。この構成を快諾してくださった長谷部さんに感謝です。草笛では、おなじみの「荒城の月」「さくら貝の歌」「少年時代」「アヴェマリア(カッチーニ)」などでした。
「アヴェマリア」を最後にしたのですが、その前に「大きな古時計」を、ピアノソロでお願いしました。そのイントロとして、荒井公康氏のブログ(
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kimmusic/)で得た感動をベースにして、歌詞を朗読しました。長谷部さんは、ご自分のおじい様のことを想い、ウルウルになったそうです。その想いがそのままお客様に伝わりました。
お客様で、おじい様の葬儀を済まされたばかりの方がおられて、コンサートの後、わざわざお礼を言って下さいました。嬉しくてこちらも涙がでそうになりました。
草笛を控えたこの1曲が、コンサートを盛り上げてくれました。ピアニストと、この進行を思いつかせてくれた荒井氏のブログに深謝です。荒井氏のブログの最後は、次のとおりです。
私は拙い指使いで「大きな古時計」を弾く。そして涙がこみ上がる。
なんと悲しく美しい曲だろう。
これを読み、この曲はピアノソロでなければならない、と確信しました。
アンコールに「母さんの歌」を演奏し、最後に会場のみんなで「ふるさと」を歌いました。3番まで全部歌いました。司会者は、締めの言葉が言えなくなりそうだったのでこの合唱を聞かないようにした、と語ってくれました。

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