日曜日の14日、午後2時から、江戸東京博物館ホールにて、「日本子守唄協会10周年記念公演」が開催され、参加してまいりました。
11時からリハーサルが始まりました。リハーサルというよりも、脚本の作り直しという感じのもので、どんどん筋書きが変わってゆきました。私の演目も、最初1曲の予定が、2曲になりました。
満員のお客様で、盛り上がりました
私の役割は、公演全体の「前奏」ということで、アカペラで「島原の子守唄」と「江戸の子守唄」を演奏しました。草笛の子守唄を、小倉さんのハープが引き継いで下さいました。素敵なハープでした。(Yさん、小倉先生にはメッセージをお届けしましたので、ご安心下さい。)
日本の子守唄は、やはり着物で!
加藤登紀子さんが映像での参加となりましたが、その他の皆様は直接の出演で、西館代表のネットワークの広さ、深さを実感させられました。
思いもかけない嬉しい出来事は、ケーナ演奏でも有名な俳優田中健さんが、以前から草笛に興味を持っておられて、Leafmanの吹き方指導(!)と、Kさん作成のフィルムの葉っぱ「リーフル」使用とで、見事、一発で吹けるようになられたことです。
草笛にもともと関心があったとのことですので、きっと直ぐに上達されて、ケーナの時に、草笛も吹いてくれるのではないだろうか、と勝手な期待を膨らませております。そうなれば、草笛人口も急増するかもしれません。
ケーナを手にする田中健さん、音楽評論家の湯川れい子さん、画家の木下普さんと
Leafmanが最も感動しましたのは、川口京子さんの歌う「ヨイトマケの唄」でした。丸山明弘が作り、歌ったあの歌です。リハーサルでも、本番でも、涙が流れてどうすることもできませんでした。
男の子になりきって熱唱する川口京子さん ピアノは長谷川芙佐子さん
藤村志保さんは、今回追悼の松永伍一の次のような詩を朗読されました。静かな感動が波のように客席に広がりました。
こもりうた
松永伍一
かあさんのいのちの暗い湖から
光を求めてこの世に生まれ出たあなた。
かけがえのないわたしの天使。
くるしみぬいて「かあさん」になった瞬間、
一粒の真珠の涙がこぼれました。
「ありがとう」だけのつぶやきは、
メロディにはまだ遠い夜明けの契りうた。
五線紙が彩られるのはこれからです。
あなたがむずがって眠らぬ夜に、
あなたを抱いたぬくもりのなかで、
あなたに流れ星を教えたあとに、
うたいながら
かあさんと二人で織りあげる人生模様
それが子もりうた。
記憶の中に咲き続ける祈りの楽譜です。
「愛」という言葉は要りません。

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