3月11日の午後4時過ぎ、会議を終えて早びけするため、都営地下鉄の小川町駅のホームに立っておりました。目眩がする感じでしたので、「いよいよ来たか」などと最近の体調から判断したのですが、周りの人たちも顔を見合わせながら、「地震だ」と声を上げ始めました。
ホーム自体は大した揺れではなかったのですが、たまたま停車中の電車は大きな揺れを見せておりました。
しばらくホームに腰をおろし、時の経過を待ちましたが、しばらくすると、駅員から「地上に出るよう」求められました。幸いエスカレーターが動いてましたが、最後のところは階段で、ちょっと大変でした。
上に出ると、人があふれている感じでしたが、まだ「様子見」というところでした。車も流れていました。タクシーもまだ空車がありました。電車の復旧は見通しが立たないとのことでしたが、「そのうち」動くだろう、と思っておりました。
人と車の流れを見ているうちに、不安がよぎりました。酸素ボンベの限界もあり、早く帰宅した方が良い、電車はあてにできない、と思われました。
通りにでて、手を上げると、何台目かで、乗ることができました。運が良かったようです。
最初は、運転手も気楽に考えて、多摩センターまではたいしたことない、と言っておりました。しかし、現実は厳しく、高速は使えず渋滞が厳しくなり、新宿を過ぎ、甲州街道に出ても渋滞は変わりませんでした。
結局、帰宅できたのは午前1時ごろでした。8時間のタクシーでした。疲れましたが、帰れたことを感謝しました。

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