我がふるさとの子守唄がCDになっているとは驚きでした。全国版に載ることの驚きと、歌の存在を初めて知らされた驚きです。
私が覚えている子守唄は、母親が、私のために歌ったものではなく、琴を習いにきている近所の女の人たちに教えていた、教材としての子守唄でした。先に書きましたとおり、「標準語」の子守唄でした。
母親が、CDに収録されている子守唄を知っていたのかどうか分かりません。私にとりましては、初めて耳にする節であり、詞でした。
オンバエヤレヤ
オンバエヤレ オンバエヤレ オンバエヤレヤー
オロロンバエ オロロンバエ オロロンバエヤー
オンバエココ オンバエココ オンバエココヤー
泣がねで ねんねんここ しろよ
泣ぐじど 夜鷹にさるわれんぞ
泣がねで ねんねんここ ねんねんここよ
ねんねんここしろう ねねんこしろよ
オンバエヤレヤ
オンバエヤレ オンバエヤレ オンバエヤレヤー
オンバエヤレヤ
オンバエヤレ オンバエヤレ オンバエヤレヤー
「オンバエ」は「おんぶ」です。「さるわれんぞ」は「さらわれるぞ」です。
子供を背負って、手で赤ん坊のお尻のあたりを軽くたたきながら歌っている姿が浮かんできます。速めのテンポで歌われ、「泣かずにねんねしな」の繰り返しです。素直な繰り返しです。それだけに、はやく眠ってほしい、という一途さが伝わってきます。
親の歌よりも、子守娘の唄に聞こえます。どちらなのでしょうか?

0