今回は、音の高低のつけかたです。音の高低は、唇の形、息の出し方、手指での支え方を微妙に変えることによって作りだします。
1(A) まず、高い方の音ですが、唇、息ともに硬くします。唇を緊張させ、息の道を狭くして、細く鋭い息にします。このとき「おちょぼ口」にするのではなく、唇の端を横に引くことが大切です。
1(B) 葉を持つ手指も少し緊張します。それでも、葉を引っ張る必要はありません。たるまない程度に持ったまま、下唇の上を(すべらすのではなく)転がす感じで、自分の方に近づけます。これも、ごくわずかで、むしろ「気分」の程度です。このわずかな変化で、上唇にあたる葉の圧力が増え、振動の幅は小さくなります。
1(A)(B)を同時に行い、「ひー」という感じで音をだします。
2(A) 低い音は、逆です。唇をやわらかくして、横への引っ張りも少なくします。息の道が、丸くひろがります。
2(B) 手指の緊張はあまり変わりません。葉をたるませたりしてはなりません。自然にもったまま、下唇の上を転がす感じで、葉を前にだします。これもごくわずかです。これで葉の振動する部分が大きくなります。
2(A)(B)を同時に行い、「ほー」という感じで音をだします。
この「ひーほー」で音の高低をだします。「ひーほー」は気持ちだけで、声はだしません。唇と息と手指の微妙なコントロールで、この「ひーほー」の程度を変えて、ドーレーミーを作ってゆくのです。
次は、曲の練習のしかたです。(続く)

1