横山祖道師は、草笛の歌をたくさん遺しておいでです。「歌曲集」に載っているものは次のとおりです。
この我を佐久の童と思ひなし佐久の草笛ふきし春の日 (昭和23年)
もうすこし秋風ふきなば小諸にて柴笛吹かんと思ひをる人 (昭和23年)
柴笛を藤村先生に手向けんと古城のほとり柴笛をふきしかな (昭和24年)
しばぶえをふくにうれしもより来たる子らの一人は蓼の花もてる (昭和26年)
柴笛をわれにふかせてきいてゐる白川学園の男の子達 (昭和26年)
京都なる織殿の庭立ちよりて柴笛ふくに松のはな咲き (昭和27年)
里の麦青む此頃柴笛をふくを楽しみ鷹ヶ峯にて (昭和27年)
渋谷先生はピアノを弾かれ伴奏なされ学芸会の我柴笛に (昭和27年)
年賀状もらひし去年の夏信濃にて我ふきし柴笛きゝし人より (昭和28年)
千曲川旅情の歌のくさぶえは佐久のをのこのふきししばぶえ (昭和33年)
碑のそばの松の下にてしばぶえをきゝしこの人横浜の人 (昭和35年)
「千曲川旅情の歌・・・」の歌は再掲。
渋谷先生は、祖道師の故郷、宮城県登米郡の音楽の先生。
藤村先生は、島崎藤村のこと。いわずもがな、でした。m(_ _)m

2