金融庁は29日、「ネーキッド・ショート・セリング」と呼ばれる株式の手当てを伴わない空売り手法を禁止するため内閣府令を改正した。30日から来年3月末まで適用する。緊急市場安定化策の一環として政府が打ち出した施策で、中川昭一財務・金融担当相が28日朝に前倒しすると発表、閣議決定を済ませており、これによりすべての手続きが終了した。(日経ネット)
(naked short selling:裸の空売り)取引の裏付けとなる株式を確保せずに行う空売り。一般的な空売りは、借り株を見つけ、貸し手と契約を締結したのちに実行する。しかし、ネイキッド・ショート・セリングの場合は裏づけの株式が必要ないため、1株に対して複数のトレーダーが借り株をすることが可能になる。このため、大量の空売りが可能となり価格操縦に利用されることもある。(説明おわり)