監督のつもりでアホなことをいうブログなどは、その下品さにネタにはなるだろうが、真に受けたりする人はいないと思うので、まあ許容範囲なのかなと思うが、あの江川氏よりひどい分析で人気トップにいるブログがある。
昔元巨人江川氏がTVで試合の分岐点というか重要な場面をあてさせるクイズがあった。普通でないところに勝敗の分かれ目があるみたいな体で試合を捻じ曲げて解説していた。
そのこじつけ解説を人気ブログに垣間見た気がした。
落合采配が好きなのはかまないが、そのために現在の首脳陣をこき下ろすのは筋違いだろう。基本的に選手起用、作戦にはすべて意図がある。そこには視聴者、ファンの知らない選手の調子や能力、実績から導いている。
そのため、キャンプから事前練習まで、選手データを把握していない外野の人間が差配とか作戦を批判するのは見当違いなのである。
しかし、選手起用に実績を重くおいたり、能力を過信した起用があった場合に批判の対象となる。例えば、落合政権時代のビョンさん、セサル、グスマン起用である。高木政権では、森野、山崎の起用であろうか。つまり、調子でなく能力、実績での起用であるから打てない可能性が大きく、実際打てないので批判の対象となる。
攻撃の場合、良い打者でも3割の打率を考えるとチャンスの3回から4回に一度のタイムリーが出れば良い方であるが、その確率を大きくするため様々な作戦をする。
ここで、あるブログが指摘したドラゴンズ7回の攻撃です。 井端の帳尻ヒットでノーアウト一塁です。藤井の強攻策に関して、超能力者でもないのになぜ強攻策に出たのか決め付け、選手が疑問を持ちながらプレーしていると決め付けます。「お前は、ドラゴンズの一軍選手かよ」「誰が疑問を持ってプレーしているか教えてくれよ」と突っ込みたくなります。
普通の分析ならバントの下手な藤井より内野ゴロで2進か最悪でも藤井の足ならダブルプレーはない。よって、強攻策。個人的には足の速い藤井がランナーに残ってチャンスと思いました。
しかし、井端の足の遅さはなんとかなりませんか。昔から足は速くはないと思っていましたが、九回の突っ込みはコーチのボーンヘッドです。まだ、選手たちの能力を把握できていない首脳陣は、批判されるべきでしょう。
采配批判ならば、試合状況、ランナーの能力、打席の選手の調子、能力、実績、後の打順などから推理し、その作戦は選手の能力から妥当か間違いか確率的に高い作戦だったのか。結果論から重箱の隅をつつくような難癖、中傷は、感心しません。
もうひとつ書かせていただくと、落合監督が打撃陣に関して打てない状況から打開できないために、バントで2塁の作戦を採用したのであって、決して普通ではない。つまり、チーム状況によって取った作戦であって、決して普通ではないです。落合氏の著書をお読みください。(ランナーを進めて得点確率を上げるという意味だけならオーソドックスな攻めです)
人気ブログの問題点を指摘しましたが、谷繁選手のリードに関しては、同意できるところがあります。先日中田投手のワイルドピッチのときに谷繁選手の問題を書きました。
多分、中田のような荒れ球、岩田投手のようなぶれ球、山井投手のような不安定な投手では、うまくリードできないようです。よく、応援席でタニシゲが怒っているとか話題になりますが、活を入れるだけならいいんですが、明らかにキャッチングが荒くなり、極端なリードが多くなります。打者に対するリードで、投手の特性を考えたリードではない気がします。まあ、高望みなんですけど。
で、私の首脳陣批判は、実際、山井のセットアッパーは人がいないとはいえ、もともと立ち上がりに難のあるピッチャーなんで、能力はあっても実績の面で疑問なんですよ。
なにかと落合監督采配と現在を比較する人がいるけれど、戦略に関しては、すばらしいけど、戦術では穴が大きかったから、あまり引き合いに出さないほうがいいですね。この辺お話は後日改めて書いていこうと思います。
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