昨日の夜、NHK・BS2で放送された「コンバット」には、ゲストとしてジェイムズ・ホイットモアが神父に化けて橋を爆破しようとする役で出演していました。映画の一線で活躍した人だけあって難しい役を魅力的に演じていました。
さて、8月1日の朝日新聞に見開きで旭化成の全面広告が載っていたのですが、これがすごい!
地平線まで水が枯れ、ひび割れた地面が続き、中央には小さく小舟に乗り釣り竿を垂らす1人の男。その下には白抜きで「ここは湖だった。魚がいたんだ。」のキャプション。左の黒い正方形には白抜き文字で「問題 水の星、ふたたび。」のキャプション。一番下に白抜きで「AsahiKASEI」の文字。
これはインパクトあります。地球温暖化と灌漑用水のおかげでカスピ海とアラル海がどんどん小さくなっていることは随分前から報道されていますが、この風景とこのキャプションは、単純で簡潔なだけ力を持っています。
次のページを開くと、旭化成が開発した、低コストかつ高いろ過安定性を実現した精密ろ過膜「マイクローザ」の宣伝だと分かるのですが、そこにも、このような文章があります。
「世界中から、水不足のニュースが聞こえて来る。(「マイローザ」の説明文が入る)もちろんこれだけで、水問題が解決するわけではない。けれども、役立つ技術があるのなら、そのすべてを使ってくい止めてゆきたいと思う。これはどの国の問題でもなく、すべての人の、いのちと暮らしに関わる問題なのだから。(後略)」
どっかで聞いたフレーズですね。そう、アル・ゴアの言葉に似た言葉があったと思います。地球は危機に瀕している。これはどこかの国だけの問題ではなく、すべての人の命と暮らしに関わる問題だ。特に、これから多くの人生を生きる若者たち、子供たちにとっては死活問題だ。したがって、次の世代のことを考えるなら、何よりも優先して環境問題、地球温暖化問題を解決していかなければならない。
今回の参議院選挙で、この問題を訴えていた候補者は何人いたんでしょう? 国が今一番しなければいけないこと、それは地球温暖化問題への対策です。生活保護をもらえず死んだ方もいらっしゃり、格差問題も、それから命に直結する年金問題も、なるべく早く解決策を講じなければならないのは分かりますが、こうしている間にも南極の氷は溶けて行き、海水面はどんどん上がっているのです。
こうした認識をもってくれる人が増えていく事を願ってやみません。

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