ティム・バートン共同監督、オリジナル・キャラクター共同製作、共同製作の’05年作品『ティム・バートンのコープス・ブライド』をWOWOWシネマで見ました。
魚店を営む成金のバン・ドート家は、長男のビクターを、没落貴族のエバーグロット郷の娘ビクトリアと結婚させることにより、名声を手に入れたいと思っています。エバーグロット家を訪れたバン・ドート家の夫婦はエバーグロット郷の夫婦と2階で話し込み、その間、ビクターが1階にあるピアノを弾くと、その音につられてビクトリアが1階に降りて来て、2人は心を交わしますが、2人きりであることをそれぞれの両親に見つかり、責められます。
その3時間後、教会でビクターは結婚式の台詞や仕草を教わりますが、なかなか覚えることができず、神父から結婚式の延期を告げられます。そこにバーキス・ビータン郷という男が現れ、式の日を間違えて早く着いてしまったと言います。
ビクターは夜の森に行き、結婚式の台詞と仕草の練習をし、完璧にこなした後、枯れ枝に指輪を通すと、地中から死んだ花嫁(“コープス・ブライド”)が姿を現し、多くのドクロたちも地中から現れます。ビクターは逃げ出しますが、“コープス・ブライド”であるエミリーは常に先回りし、ビクターを逃がしてくれません。その頃、バーキス郷は、ビクターが夜の橋の上で謎の美女と抱擁していて、その後2人は夜の闇に消えたことを、バン・ドート家の人たちに告げます。夜明けまでに息子を探すとしゃかりきになるバン・ドート。
ビクターの隣に座ったエミリーは贈り物として箱をビクターに渡します。ビクターが箱を振るとバラバラと音がし、箱を開けてみると、犬の骨がバラバラに出てきて、その後、それはまとまって一匹のドクロの犬となり、ペットのスクラップスとなります。
ビクターはエミリーのことを地上の人たちに説明するために、エミリーに連れられて地下の世界の長老グートネクトに会いに行き、生者の世界へ戻してほしいと頼み、特別に認められます。エミリーとともにビクトリアの前に現れたビクターは、こうなった経緯を話してビクトリアの誤解を解き、励ましますが、ビクトリアの心の痛みは取れません。
エバーグロット郷はバーキス郷が独身であることを知り、ビクトリアをバーキス郷と結婚させることとし、ビクトリアを部屋に監禁します。窓から部屋を脱出したビクトリアは、助けを求めるために牧師を訪ねますが、牧師はビクトリアをエバーグロット家に連れ戻してしまいます。再び監禁されるビクトリア。ビクトリアとバーキス郷の結婚式を予定通り行うと言うエバーグロット郷。
エバーグロット郷の馬丁であるメイヒューは、馬車を走らせている時に心臓マヒを起こして、死んでしまい、死者の世界に新人として現れ、ビクトリアがバーキス郷と結婚させられそうになっていることを死者たちに教えます。ビクトリアとバーキス郷の結婚式が行われようとすると、一団のドクロの集団が現れます。大人たちの警告を聞かず、その集団に寄っていった1人の子供は、その集団の1人が自分の死んだ祖父であることを知り、抱き上げられます。エバーグロット家の人々は自分の祖先の死者との再会を喜び、結婚式は中断します。バーキス郷はビクトリアを連れ出して持参金を手に入れようとしますが、ビクトリアはそんなものはないと言います。
一方、エミリーとの結婚式を進めていたビクターでしたが、最後の誓いでエミリーは躊躇し、ビクターをビクトリアに譲ろうとします。そこへバーキス郷が現れ、ビクトリアを奪おうとして、ビクターとの間で決闘となりますが、エミリーが自らの体でビクターを守り、バーキス郷は毒ワインをあおって死にます。指輪をビクトリアに譲ったエミリーは無数の蝶となって、夜の空に消えていくのでした。
ミュージカル仕立てのところもあり、ティム・バートン独特のカリカチュアライズされた造形を見ることができたストップモーションアニメでした。
→Nature Life(
http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)

0