昨日の続きです。
龍平、帰宅すると、玄関に乱雑に靴。小鳥もいなくなってる。2階に行き、「何やってんの?」「友だちだ。呼んだんだ」「いい加減にして。小鳥がいなくなってるじゃない」「逃がしちゃったんだ」「この焼き鳥は何? まさか焼き鳥にしちゃったんじゃないよね」「いいや」「頭がついた焼き鳥なんて見たこともない。息子が知ったらショックを受けるよ。もう出てってくれ」。起きだして恐縮する茂吉。「外に出よう」と龍三。政「うちに来い」龍三「恩知らず」龍平「よく言うよ。父さんのおかげで、これまでどれだけひどい目に」。
家を出て歩く3人。政治「まだ団地にいるんだ。女房と子供は出てった。生活保護を受けてる」龍三「家族なんてうるさいばかりだ」。
西郷像。五寸釘の秀が現れ、心臓で入院しているが、息子は熊本県警で働いていると言う。仕込みで何人も殺した仲間も現れたが、仕込みでモク拾いをしていた。革ジャン姿で拳銃を振り回すマック(内田裕也)も現れ、「まるで内田裕也だな」と言われる。やがて中学の時、生徒会長だったというコウジが現れ、中学の時にウサギを売ったというマサオも現れ、同級生にまで茂吉がハガキを送っていたことが分かる。吉田先生も埼玉から出て来るとのこと。龍三らたちは立ち去り、茂吉はコウジやマサオから寸借詐欺をしようとする。
彼らの縄張りだった場所は閉鎖され、京浜連合のものになっていた。そこに現れた京浜連合のリーダーに対し、拳銃を乱射するマック。「こいつら、狂ってる」と車を出すリーダー。
居酒屋。「組を作ろう」という話になり、親分は今まで犯してきた犯罪や懲役を点数にして決めることになり、龍三が親分、政が若頭ということになった。店にただで祝い酒を出すように強要する彼ら。
中華そばの器で杯を交わす彼ら。「明日から縄張内を回ろう」との声。
男が水道の清浄器をただで取り付けに来るが、羽毛布団を売りつけようとする。隣の部屋の6人を見て、ビビり、車で逃げ去る男。
「布団を取られた? じじいは先もないのに。ヤクザやってどうするんだ?」とリーダー。
彼らは組の名前を“一龍会”と決め、佐垣会長に挨拶に行く。
立派な門。
マックを除いて正装している7人。出て来た佐垣は「5年前に父は亡くなり、会社は引き継いだが、任侠の世界の方との関係は断った」と言い、7人を座らせると、彼らに「おじいちゃん」とため口をきき、水の清浄器と羽毛布団の宣伝を始める。
羽毛布団を買わされて帰る7人。クラクションを鳴らして彼らを抜いた車は停車すると、車椅子を降ろして、ドライバーがそこに座り、アパートの一室を訪ねると、借金の取り立てを大声で始める。出て来た青年は「30万を借りたのに、もう100万以上も返してる」と言い、金を男に渡す。龍三は「あくどい取り立てだ」と男に迫るが、男の「やってみませんか?」の問いに、政が「組を作ったばかりで金もいる」という一言で、男の誘いに乗ることにする。
男の車に乗る龍三と政と茂吉。男は「取り立てた金額の半分は自分がもらえる」と言う。
「同情を買うように」という男のアドバイスを受けて、メーキャップをして車椅子に乗った政と龍三と茂吉はアパートの一室を訪ねるが、すぐにすごみ始め、男は「ヤクザに戻っちゃった」と言う。取り立て先のあまりの窮乏さに、龍三は逆に金を渡して去る。
「取ってきましたか?」という男を殴る龍三。リーダーは元暴走族の西と佐々木だと男・徳永から聞き出した龍三らは、京浜連合に筋を通すために挨拶に行くと言った。
京浜連合の入ったビル。
龍三らはビルに入っていき、受付に「会長に会わせろ」と言うが、「出前のおじいちゃんが来てる」となかなか取り合ってくれない。強引にビルに入っていく3人。
エレベーター。
西に「組を作って、昔のシマを仕切らせてもらおうと思っている」と言うと、西は「うちはヤクザじゃない。関係ない」と言う。「やってることはヤクザだ。汚いことぬかすな」「だからヤクザがどうした」。マックは仁義を始める。一々ちゃちゃをいれる佐々木。西はニヤニヤする。刑事が現れ、西は「この方たちがヤクザって言って脅す。もう少しで金を巻き上げられるところでした」と言う。「何言ってる? てめえらこそ年寄りをだましてやり放題じゃないか」「こっちは税金を払ってるんだ」。刑事「おい、連れてけ」。
刑事「組、作ったんだって? 今暴対法ってあるからヤクザって言った瞬間にパクられる。若い奴らが気に入らないのは分かるけど、昔みたいなヤクザはいないから。今度何かやったらしょっぴく」。刑事が去ると、「ペーパーだったくせに。挨拶済んだから明日から縄張一つ一つ預からせてもらおう」。(また明日へ続きます……)

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