昨日購入したブレッド・ミラノ著作「
ビニール・ジャンキーズ〜レコード・コレクターという奇妙な人生」を一気読み。
翻訳に間違いや気の効かなさがあったりするのが残念ではあるけど、読んでいてニヤニヤしたり頷いたり、非常に身につまされる本でありました。
レコードを偏愛する人々について考察したりルポしたり、とにかく「オレはCDよりレコードを愛してるんじゃあ!」という人々を巡るアレコレ、っていう本です。軽い気持ちで読み始めたら止まらなくなっちまった。
読み進めて行くうちにいろんな人が思い出された。レコードやくざ時代の内門さんや魂列車一号さんや安田さんや岸野さんや田口さんや小西さんや須永さん、モロモロモロ、と。
ロバート・クラム、サーストン・ムーアからピータ・バック(REM)、カット・ケミストやイーゴン(ストーンズ・スロウ)、そしてミュージシャンではない多くのコレクターまでコメントを集めたのは立派だね。ロックサイドもヒップホップサイドもSABPM(スペースエイジバチェラーパッドミュージック)の視点も書いてある。多少の偏向は作者自身の嗜好っていうこともあるので致し方なし。
個人的にはカット・ケミストの意見に近いかな。この本の中では異端の「CDとかにも向き合わないとね」という意見。
何かを集めたいという欲求は
セロトニン(不安を制御する酵素だって)の不足から起こるんですと。オレもセロトニン、思いっきり欠けてます(笑)。

0