かつて、7年ほど前、オムニバスCDの制作に携わったことがございまして。
それは「
Attitude #075」って言うんですけどね(今でも入手できるようでございますね)。ここにはキセルでの活動直前の辻村豪文君のソロ作2曲とか、ベートルズとか、ママスタジヲとか、Chainsとか、その当時に活動していた京都の素晴らしいミュージシャン達の作品をレコーディングし、収録いたしました。
ここに残念ながら収録できなかったくるり岸田君とつじあやのさんにはチラシにコメントを貰って(このチラシを持ってる人はレアだな)、今聴いてもなかなかに素晴らしいコンピになってると思ってるわけでございますよ。このCDをきっかけに知り合った人も多かったり、一部で高評価をいただいたり、と作ってよかったなあ〜と。
それから7年。半年くらい前に突然電話が携帯にあり、誰やろ?と思って出てみると、スピードスターのY君。で、「今代わりますー」ということで代わって電話に出たのはくるり岸田君。
岸田君が話すには、昔、フカミさんが作った京都オムニバスCDみたいなものを作りますよ、と。そこに収録したいのでcolladiscのキセルの音源を借りたい、と。それに先行してBad StuffのCDもリイシューするんですよ、など、いろいろいろいろと。
ああ、岸田はやっぱり郷土愛、京都愛を持っているんだなあ、としみじみしましたね、その話を聞いて。
で、このたびこの
コンピレーション「みやこ音楽」がNoise MacCartneyから11月22日にリリースされることが決定しました。
くるりの新曲が収録されるっていうことにも驚いたけど(オレは「もしもし」の夜行列車〜とかが収録になると思ったよ)、騒音寺やLucky Lipsの岸田君プロデュース作が収録されることがいかにもくるりらしくて嬉しい。ローザの収録からスタートっていうのもね。
くるりの京都時代前10年、後10年というコンセプトも素敵だな。
そういえばAttitude#075を作った時にジャングルライフ別冊でCDシングル付京都特集っていうのを作ったなあ。この前見てその作りの甘さに赤面したけど。その中に京都出身アーティスト今昔あれこれ、っていうのを書いた。で名前を挙げていくとどの時代にも共通する香りがあるんだよね。
京都のミュージシャンの素晴らしさは、綿々と続くあの独特の香り、だと思うんですよ。ジャンルや時代じゃなくてね。何か香るあの匂い。
きっと「みやこ音楽」にもその香りは真空パックされていることと思います。
迷わず買って下さい。

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