買ったCDをバシバシ聴きながら原稿を書いておりました。
その原稿の中で僕は中古レコードを実店舗で買うことを奨励してみたりしているのですが、今している仕事は新譜のCDを作って売ることで、いわば中古盤を奨励してしまうということは新譜が売れなくなってしまうかもしれないというジレンマがある話でございますな。
でも僕は書いて提出しました。もちろん書いているのは中古CDではなく基本中古レコードの話だから、というのもございましょうが、思うところもあって。
前から何度も書いていますが、なんでレコード会社は権利を持った全ての音源を試聴させることにもっと積極的にならないのかなあ、と。
試聴できる音源って基本CDがリリースされているもの、じゃないですか?そうじゃなくて、どんどん権利を持っている過去の楽曲をデータ化していって、試聴もさせて、その先に生まれるものもあるだろう、と。時にそこから新商品の企画が生まれていく可能性だってある。
いや、いろいろ大変なのはわかっているんです。その膨大なカタログの曲の試聴させる場所(何秒から何秒まで、っていう切り出しのことね)の選定は勝手にできないからどうすんの?とかさ。でもその作業が作業の遅れになっているとしたらそれも違うんじゃないの?という気がいたします。
TVも出演者の許諾がとれないので放映できないものが多いっていう問題をなんとかクリアさせる方向で法改正に動いているようですけどね、音楽関係からその手の話がなかなか出てこないのはどういうことなんですかね。
試聴用のン十秒の音源に関してはレコード会社側のほうで切り出し、アップする権利を持つっていうのはできないんかなあ。
そのサーバー代をどうするよ?っていう問題もね、それをケチるということは権利を持っている楽曲をいつまでも塩漬けにしてるだけになるとも思うんだけどなあ。
で、試聴を聴いてもらい、問い合わせが多い順にフル音源を配信で販売、っていうのはどうなのかな。
今の状態だとCDの企画に頼ったものしか生まれない。それが売り上げに繋がるかどうかはバクチじゃないスか。
試聴で聴かせる事によってもしかするとえ?こんな曲が?っていう曲で大きな権利収入を生む可能性は大いにあるんだよな。それはもうレコード会社の内部の人間の力じゃなかなか難しいじゃない?それは同じ楽曲が繰り返し収録されたコンピが作られてるって事でもわかるでしょ?ならばいっそ全部アップしちゃえよ、っていう(笑)。まあ暴論ですけども。
なんでこんなことを思ったかっていうとですね、今度のタランティーノの映画「
Inglourious Basterds」のサントラに荒野の1ドル銀貨のカバー曲が入っているらしい(ごめん、まだ未聴なのよ)んだけど、それが
ビクターがリリースしたフィルムスタジオ・オーケストラ名義の音源らしいんですわ。でもこんなのさ、普通ならなかなかCD化されないと思うんですよ。でもこうしてタラちゃんの手によってリリースされることによって権利収入が生まれるわけだ。こういう曲は企画でもなかなか収録されにくいものなのでね。
全部アップしようとすることによって第2、第3のこういったものも生まれ出る可能性があるかもなあ、なんて思って。
アニメの殿堂うんぬんの話の時も思ったわけですよ。アニメや映画の殿堂やるんだったら国で今までリリースになった国内制作の音源も全部フォローしてくれやー、なんて。だって日本のレコード会社って自社で制作販売した作品を全て保管してるところは少ないんだよ。マスターは保存しても商品自体はとってなかったりする。カタログすら保存してないところもある。毎月リリースされる量が半端ないとはいえ、やはりとっておかないと、と思うんだけどねえ。
まあアニメの殿堂もね、様々な意見がございますが、保存自体はいいと思うのですがね。それがお台場にあんなにでかい建物立てる必要があるのかはともかく。
んー、今日の書き込みは飲み会のグダグダ話みたいですなあ。暴論だけど、ねえ。そんなことを思ったりするよ、ホント。

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