昨夜は夕方まで何も予定がなかったのでのんびり。ここ最近買ったレコードやCD、DVDを聴いてみたり見てみたり片付けてみたり。確定申告のとりあえず終了でようやくこういう時間が出来たなあ。
最近日本レコード協会から2009年度「
音楽メディアユーザー実態調査」(リンクはpdfファイル)が発表になりました。アンケート内の「X.音楽の聴取実態」がなかなか興味深いですなあ。音楽を楽しむためにYoutube利用がTVを上回っている、普段使っているオーディオ機器はパソコン、音楽録音ソースはCDが多いが4位にYoutubeからというものが入ってきている、などなかなか興味深い。
ただこれね、まあ調査方法がパソコンでのインターネットアンケートということもあるんだろうから一概にこれが全国的にあらゆる国民の平均かといえばどうかな、と思うところもあったり。
「Y.各地域の音楽消費の特性」なんて地域分け北海道・東北がひと括り、中国・四国・九州がひと括り、っていうのはいかがなものかと思うよ、実際。あんまり役立たないと思う。東北の環境と北海道の環境なんてまるで違うと思うし。ネットアンケートなんだから各県とかやってもいいと思うぞ。
そんなこんなもありますが、みなさん読んでみてください。
まーこのアンケート結果を見て10年後の音楽の聴き方がどうなるのかなあ、なんてぼんやり考えてみたりした。「デジタルオーディオプレイヤーへの平均保存曲数」を見てみると、男女とも大学専門学校生〜20代社会人が圧倒的に多いんだけど、これが10年後、ある程度お金が自由になる30代になったときにどうなのか。
先日の飲み会で飯田君(Limited Express、ototoyのプロデューサー)と久しぶりに会った時も若干話をしたんだけど、今後もっとネット環境がよくなり、ダウンロードスピードが上がって、CDより音のいい高音質配信がさらに一般化していくことが予想されていく中でハードの提案がもっとされていってもいいんじゃないかなあ、とか思ったりするね。聴くのはパソコンが1位、高音質配信、ときたら次はもっと音楽をいい音で聴く方法の提案、でしょうなあ。
と思って現在発売になってるオーディオ誌の特集をチェックしてみたんですが、割と硬派なオーディオ誌(
stereo)はデジタルミュージックの聴き方の提案をしているものの、正直そこで扱われている機材はお高く、どちらかというとお金をある程度どころかかなり自由に使える人向け。そうじゃなくて、だいたいトータルセットで20万以下で揃えられる
DAC(デジタル・アナログ変換回路)、ケーブル→アンプ、アクティヴスピーカーの提案なんてものはオーディオ専門サイトでは取り上げられているもののもっともっとされてもいいんじゃないかと。
富裕層やクリエーターレベルじゃなくてもっともっと学生リスナーレベル、今の大学生とかが「就職したら絶対買ってやる」な〜んて思うようなものの提案を音楽ソフトと並列という形でわかりやすーく紹介したらええんじゃないかな。そういうハードにはあまり興味を示さない女子が「へー」と思うカジュアルなセットとか、さ。
昔はFM雑誌っつーものがございまして(今もあるけど)、そこではFM番組だけじゃなくてソフトもハードも特集されていて、オレは最初のステレオのアンプとかそこでオススメされているものを買ったんだよな。そういうミックスがもっとあってもいい。ソフトとハードが乖離しちゃっているので。
高音質配信とかだけじゃなくて、例えば「mp3の音はしょぼい」、なんて言ってる人が果たしてそれをどんな環境で聴いているかわからないわけですよ。パソコンのスピーカー程度で聴いていて「しょぼい」って言ってたらそれはwavだろうが高音質配信だろうがしょぼいわけで(笑)。例えば「しょぼい」、といわれているmp3の音がこんなにふくよかになったよ!てな提案がもっとされるべきだし、リスナーがそういう発想に転換できるような状況作りをしたほうが未来は明るいと思いません?

5