まずは今日調査に行った山村の風景から。

きれいでしょう?
田舎だけど、ニッポンの
田舎の、
里山の美しさを見ていただきたくて。
黄色く小さく見えるのは、菜の花畑。でもこれ実際は小学校の校庭くらいの広さが全部菜の花畑なんです。
こういうの見ると、田舎暮らし、してみたくなりません?これからはスローライフ、の時代。のーんびりしましょうよ。なんて。せめてこのブログ見る時くらいは、田舎の自然を味わってもらいたいな〜と思ってます。
そして今日の収穫物。これは山ウド。これがでっかくなったのがウドの大木(笑)ええ、私も良く言われましたさ。

あ、いや、仕事で山菜採ってたわけじゃありませんよ。一日中広い山を歩き回って、間伐の選木をやってたんです。今日は暑くもなく寒くもなく、いい一日でした。でもそれは森の中にいたから。都会で働いてた皆さんは暑かったんじゃないでしょうか。
このウドは仕事が終わって帰り道を歩いている時、ふと見つけたものです。今日の調査はよその管轄の手伝いだったので、「今日の駄賃だな」と言われてもらって来ました。もちろん給料は出るんですけど、一日働いてウド2本の駄賃じゃ割に合わない、と思ったあなた、それは大きな間違いです(笑)
何故かって?帰って来て、このウドを水で洗い、ザクザクっと切って、天ぷらにしたんです。おいしい天ぷらを揚げるコツは、「美味しんぼ」を見て知ってらっしゃいますよね(笑)(薄力粉と玉子を1コ、冷たい水でささっとといて、揚げる時の音の変化がポイントでしたね!)もう一つ、我が家の秘伝を。結構有名かも知れませんですけど。薄力粉に「ベーキングパウダー」を大サジ1杯入れておくんです。熱でパッとはじけて、サクッとしたおいしい天ぷらが出来ます。
え?天ぷらの写真はないのかって?ありませんよ、揚げながらあつあつをすぐに食べちゃったんですから。写真なんて撮ってる場合じゃないんです。
いや、山菜の天ぷらには多少自信はあったんです。でもこれを食べた嫁が小躍りして喜んじゃって。「人生で食べたものの中で一番うまい」と。ホントかよ、それじゃタロッペの天ぷらを食べさせたらどうなるよ、と思いながら、内心しめしめ、とね(笑)自分で食べても美味しかったですよ、ウド独特の苦みと香りがサクサクの衣の中からふんわり立ち上がってね。やわらかいウドの食感と衣の香ばしさがなんとも言えません。
天ぷらは塩でいただくのが通、と一般には言われているようです。天つゆを付けちゃうと衣がベタっとしてしまう、と。でもね、本当にサクサクに出来たあつあつの天ぷらを、2倍以上にうすめためんつゆに、サッと浸してガブッと食べるのが私は一番うまいと思ってます。サッと浸してガブッとやれば、全然サクサクです。ご飯がうまいんですわ。最初嫁が塩を用意してくれたので塩で食べていたんですが、これで食べてみ、と天つゆを用意したら、やっぱりこっちの方が食欲が出ます。嫁も「知ったかぶって塩なんか出してごめんなさい」と素直に謝ったほどです。
是非お試しあれ、としめくくりたい所ですが、やっぱり素材なんだと思います。スーパーで売ってるウドじゃ、この感動は無いです。釣り上げたばっかりの魚と、採ったばっかりの山菜は、共通のものがあるのではないでしょうか。
今日一日働いていただいた「駄賃」は、働いて得た報酬として、十分すぎるものとなりました。
さて、ウドを持って帰る途中、夕焼けが素晴らしかったのでサービスしちゃいます。
これ、デジカメの最大望遠を超えて、ちょっとデジタルズーム入ってます。
雲間に見える明るく赤い部分を見て下さい。自分で見た感じが完全に記録されてはいないんですが、この雲間に、明るく赤く光り輝く都市が見えたような、そんな感じがしたのです。もちろん、この方角に都市はありません。それは、偶然、その雲間から天国への入り口が開いて、ほんの少しだけその光輝く都市が顔を覗かせたように私には見えました。田舎の自然を宣伝しておいて、天国は都市なのかい、と言われそうですが、まあ、ほんの一部分だけしか見えなかったので、あそこには全てがある、そんなふうに感じたわけです。すいませんね、この写真じゃそこまでの説得力は無いわな。


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