現在浅間山は「火山活動レベル=1」になっていますが、小浅間山山頂までの登山は許可されているものの浅間山山頂への登山は禁止されています。以下の記事を読む前に、このことをまず最初に認識して下さいますようお願いします。
私達は6月4日、月曜日の早朝から、浅間山へ登りました。
これは、関係省庁、県、東大地震研究所などの同行の元で行われた現地調査であって、観光目的の登山ではないことをお断りしておきます。
峰の茶屋の東大地震研究所から特装車3台に乗り込み、9合目付近まで1時間半くらいかけて登る。
この特装車が無ければ、私はとても山頂へはたどり着けなかったと正直に言います。なぜって、それは、途中から足下は浅間の細かい砂利で、ふんばりが利かず、登っても登ってもズリ下がるような道が延々と続くので、かなり体力に自信がある人でもこれはキツイだろうと思われます。
標高2100m付近。浅間山は山頂で2568m。
中央右に見えるこんもりしたのが小浅間山。
その向こう左に緑の草原のように見えるのが浅間牧場。
この辺りは雨が降らないと乾燥しているので、わずかな草が生えているのみ。
途中で鳶が舞い上がり、上空から我々を監視していました。
道は一旦下って平坦な場所へ。そこで特装車を降りて山頂へ。この辺りは大きな噴石がゴロゴロ転がっていて時に不安定でとても歩きにくい。
そして何より空気がうすい。
30秒歩いて1分休む、それくらいのペースでゆっくり、ゆっくり山頂へ。
そこで現地を見ながらしばらく打ち合わせ。
赤い↓の辺りをズームアップすると
良く散歩に行く浅間ハイランドパークの池が見えます。
左上には浅間牧場の丘に登る道が見えます。
ここで振り返るともう噴火口。噴煙がわき上がっています。
良く噴煙は硫黄臭い、と表現されますが、今日の私の感想は、「火薬臭い。」
話し合いが終わって、ここで昼食。
私は荷物を軽くしたいために弁当箱を使わないおにぎりを作って持って行きました。
食べ終わってメンバーの会話も和やかになった頃出発。
噴火口を時計回りにぐるっと歩きます。
さすがに噴煙で息苦しい。
ここらで東大地震研究所からお借りしたガスマスクを装着。
シューーッ、プハーーーッ。
まるで自分がダースベーダーになった気分。
ガスマスクのおかげで火薬臭いのがかなり楽になります。
すると噴火口の底が良く見える地点がありました。
うーん、これはヤバい場所だ、というのが写真で伝わるでしょうか。
こんな崖っぷちから見下ろしていますと、向こうから「おーい!そこは危ないぞ!こっちから見ると下がえぐれてるぞ!下がれ!」とメンバーからの忠告。はいはい、下がりますよ。こんなところで落ちたら救出不能ですし、即死でしょう。はいはい、そんなにどならなくても、下がりますから。。。
どうも私はヤギとなんとかで、高いところが好きらしい。
2カ所目の現地でも真剣な議論が交わされ、打ち合わせ。
そんなこんなで降りて来ました。
これが今回お世話になった特装車。キャタピラ式です。石川島播磨製、みたい。
あ、ですから、現在浅間山の山頂への登山は、禁止されています。。。

0