今回はちょっと文章がカタくて長いです。ご了承下さい(笑)
日本を代表する火山、浅間山。天明3年(1783年)の大噴火は世界の火山史上未曾有の大被害をもたらし、空に巻き上がった噴煙は日光を遮り天明の大飢饉を引き起こした。時を同じくして大噴火したアイスランドのラキ山が吹き上げた噴煙とともに、世界中にききんを巻き起こし、6年後の1789年、耐えきれなくなった民衆は、フランス革命を起こす。。。
今の民主主義があるのは、みなさん、浅間山のおかげなのです、と言っても言い過ぎではないほど、浅間山の噴火と人類の歴史は密接に関わっている。
ちょっと大きく振りかぶりすぎたかな?
しかし、もしも浅間山が噴火したら。。。。北軽井沢に住む人間にとって、それは現実に起こり得る不安材料である。現に2004年9月の噴火は記憶に新しい。あの時の事は多分一生忘れないと思う。
さて、この日集まったお題目は「浅間山の噴火(融雪型火山泥流)を想定した無人化施行機械の実地演習」
国土交通省主催の大掛かりな訓練であるが、この題目だけ見て何のことか具体的に想像出来る人がいたら相当頭いいです。
私なりにかみ砕いて言い直してみると「もしも厳寒期に浅間山が噴火したら、雪が溶けてそれが雪崩となり、火砕流となり、えらいことになる。それを防ぐためには、砂防堰堤などをほっくり返して穴を掘り、火砕流の衝撃を最小限に押さえるなど、やれることはやらなければならない。
そのためには建設業界の助けを借りて機械をフル稼働させる必要がある。でもいつなんどき火砕流が起こるか解らない中で、機械オペレーターの人命をおろそかには出来ない。人が近づけないような危険箇所で作業出来るように、無人化施行=遠隔操作を可能にした重機を開発済みなので、極寒の中でもきちんと稼働するかどうか、そしてみなさんにも動かせるかどうか、実際に極寒の中で実験と訓練をやってみましょう。」
とまあ、そんな感じだろうか。
広い会場で偉い人たちの挨拶があり、その後プロジェクターを使用し、一通り説明をしてもらった。
ここが火砕流が起こる危険性が出た時に真っ先に手をつけなければならない堰堤箇所。
この場所、既にこのブログに登場済みなのです。
2006年12月2日に私ここでバーベキューしてます(笑)
さて、この重機、バックホウと言いますけど、遠隔操作で動かしてます。
このコントローラーで鉄人28号のごとく動かすのです(古っ)
つまり、平たく言えば、1/1スケールの、ウン千万円するラジコンです(笑)
このバックホウは先ほどのとは違うタイプなのですが、何が違うかというと、
運転席にロボットが乗り込んでいます。このロボットをラジコンで制御して、ロボットの腕とかを空気圧で微妙に動かし、バックホウを制御させるのです。
先ほどのバックホウはロボットを運転席に乗せるのではなく、運転席の後ろに無線制御の油圧コンロトールユニットを乗せていました。
どちらにせよ、バックホウであれば、メーカー問わずどれにでも取り付ける事が出来るそうです。
また、バックホウ以外にもクローラーダンプ等にも取り付ける事が出来、汎用性が高い作りになっているそうです。
しかし、こんなの開発するのにどんだけお金かかってるんだか。
実際に少しだけ動かしてみました。
いやー、面白いですわ。意外と簡単です。私こう見えても大型特殊の免許持ってます。あと15分〜30分も練習したら、動かし方はマスター出来そうな気がしました。アクション系のゲームをやり込んだことがある方なら、比較的速く習熟出来そうです。
ウン千万円のラジコン、欲しくなってしまいました(爆)
でも買えるわけないので5千円くらいのでいいから、バックホウのラジコン売ってないかな(笑)
最初はえらく大きく振りかぶった話をしておいて、最後はそんな物欲で締めるのか、とお叱りを受けそうですが、実際これが本格稼働するようなことがあったら、我がまっきん特区の森からは避難しなければならないでしょう。
いや、この訓練を受けたからには真っ先にオペレーターにならないといけないかな。我が家から近いし。
そんなことがあとウン十年は起きませんように、と祈りつつ、大きく振りかぶったバックホウの写真で終わりにしたいと思います。


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