このお手紙は士乃くんが亡くなる数日前にY・W様よりいただきましたものです。
加藤緑様
いつも動物さんの御世話本当にありがとうございます。士乃くん大丈夫でしょうか?
残された時をゆっくりとすごしてほしいです。
士乃くんのこと、とても悲しいことですが多くの人に知って欲しいです。
虐待をなくしたいということはもちろんフィラリア予防も狂犬病と同じく義務にしてほしいです。
保護される子の中にフィラリア陽性の犬が多いですね。士乃くんのこと私の思いを書かせていただきました。
加藤さんとてもお忙しそうですが、どうぞご自愛くださいますようお願い致します。
士乃くんが皆に伝えたかったこと
2008、11,19 熊谷保健所に捕獲された犬その惨い姿に驚きより怒り悲しさがこみ上げてくる。
「この犬を救ってください」動物の幸せを結ぶ会加藤緑さんのブログから始まる
救いたくても、幸せを結ぶ会は保護している犬猫でいっぱい!!
でもこのまま処分となるのはあまりにも可愛そう…この姿、この子は一度でもシャンプーやグルーミングをしてもらったことがあるのだろうか?
首輪をつけている。
これは飼い主による虐待を意味している。
保健所から「人に対して威嚇する家庭犬として譲渡できない」との返答
そうしてしまったのは虐待していた元飼い主
この子は満足な食事、散歩そして愛情どれ一つとして与えられていなかった。
人間を信頼できるはずもない。
処分となるしかないその期限を檻の中で待つしかない。
でもブログを見た大勢の方が保健所に「殺さないで」の電話をしたそうです。
「愛されたことのない命が、愛されないまま悲惨な死を遂げる」
そうならないように救いたいという。
加藤さんそして大勢の人の想いが伝わってのこと行政が一度決定したことを
普通なら難しいことだ。
でも、できたのだ。一人では救えない命も多くの力が一つになって命を救うことができたのだ。
幸せを結ぶ会では、この人慣れしていない大型犬を幸せにするための準備が始まった。
麻酔をかけてバリカンを入れきれいに毛をカット・シャンプーされ、血液検査
それからたっぷりの食事とお散歩
「士乃くん」という名前もつけてもらい幸せになれるよう願った。
しかし士乃くんは末期のフィラリアと判、明腹水もたまり余命もわずか・・・
士乃くんと幸せを結ぶ会の加藤さんとの出会いは偶然ではない。
士乃くんが加藤さんを呼んでいたのだと思う
自分の命と引きかえに世の中にはこんな惨い飼い方をされている子がいるんだよ 助けて!と
士乃くんから多くのことを教えてもらった。
犬・猫[動物)のことを正しく理解し責任と愛情を持って育てること。
士乃くんは獣医さんの診断で、足の筋肉がついてないヨボヨボだったそうです。推定4歳か5歳というのに檻の中
鎖に繋がれたままだったのでしょう
狂犬病だけでなくフィラリア予防は必須です。
発病すれば苦しく死に至ります。
士乃君は残された命加藤さんの元で幸せに過ごします。
私たちは士乃君のことを決して忘れることなく
心の中で思い続けます。
<士乃くんからのお願い>
★毎日質の良いご飯ときれいなお水をください。
★毎日お散歩に連れて行ってください。
★ブラシでやさしくとかしてね。
★ゆっくり休めるところを作ってね。
★できれば家族の皆が僕から見える所に置いてくれるとうれしいよ。
★フィラリア予防と狂犬病予防をきちんとしてね。
2008,12,16

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