一昨日の日曜日、早々と約束していたこともあって日本酒の蔵元見学へ行って来ました。
思いがけなくとても良いお話ほ聞くことができ、お米生産者の方に会うこともでき、様々なことを考えさせられました。
同じ地域でも田はその場所、場所によって
水や土壌が微妙に違う。
昔から日本人は、自分の田に一番あった品種の稲を
代々大切に長年植えてきた。
酒造りも様々な田のこの土地からとれた米で作っている。
大きな田で同じ品種の稲を作っていると
災害の時にはすべてだめになる。
でも小さな田でそれぞれの持ち主が栽培していると
災害になっても生き残る稲もある。
茅ヶ崎では
区画整理事業として農地の区画を大きくすることは
農業者の作業軽減になり良いことだと
多額の市税を投入してやってきました。
◎大きくすることは農業にとって本当によいことだったのだろうか
◎かき消されてしまった農業者の声もあるのではないか
◎農業振興と言うけれど、結果は農業土木ではないか
と感じました。
では、見学の報告です。
午前中に伺った蔵元の社長さんとその日の当番の杜氏さんです。
仕事歌である仕込みの時の歌をご披露して迎えてくださいました。
ここの蔵では、機械はほとんど使わず手作業で酒造りをしているそうです。
手作業は大変ですが、手で触った感覚を大切にしたいと杜氏さんからの提案で機械はどんどん使わなくなったとのことです。
米を洗って蒸します。
室の中です。とても暖かいです。30度くらいに保たれています。米は麹菌をつけられてお布団の中に入っています。
これが麹菌です。

しっかり菌がついて室から出す直前のお米です。
つまんで食べて良いとのことで・・・
わりと堅くてかむと甘いです。
酒母室での説明。
酒蔵では外から来る雑菌をとても嫌うのですが、
ここでは菌場がしっかり出来ているので
少しぐらいの雑菌は大丈夫。
むしろ麹菌が雑菌を死滅させて力強い麹菌になるそうです。
発酵のにおいがぷーんとして
とても香りの良い部屋でした。
ぷくぷく乳酸発酵しています。
まだアルコール度数は1%以下。甘くて美味しい飲み物です。
沢山の菌が入っています。
生きているのは人と動物だけではないと感じますね。
実は小学生が見学に来ると
「くっせー」と
鼻をつまむところから始まるそうです。
考えてみれば
今の子ども
きちんとまじめに時間をつけて発酵させて作った漬け物等
を食べてないのかもしれません。
お酒もそうですが、
漬け物にしても
早く作るために添加物を沢山入れて即席で作っている・・・・
そんな食べ物が身の回りにはあふれています。
ほんとうの発酵の匂い・・・・知らないのかもしれません。
実はこの酒蔵でも20年ほど前までは添加物を使った酒造りをしていたそうです。
しかし、社長が体をこわして180度、考えを変えたそうです。
発酵していれば腐らない。
人間の体も発酵食品を沢山取り入れることで元気になる。
「酒は百薬の長」
でも添加物だらけの酒で体をこわしているのが現在ではないかと・・・。
そんなこんなから・・・
この酒蔵では
どんどん昔の酒造りに戻っているそうです。
添加物を使わずに酒を造ると
発酵時間が多くかかります。
古代のお酒
無農薬の玄米を発芽させて造るお酒は・・・
これってお酒かな・・・と思うような酸っぱいお酒でした。
しかし、体には良さそうです。
吟醸、大吟醸というのは
米を削って削って・・・米の芯の一番美味しいところだけで造ったお酒です。
しかし、
ここではもったいないと言うことで
玄米、10%だけ削った米から、最高でも20%だけ削って造っています。
玄米酒は酸っぱくて、玄米の味がしました。
午後は、
こことは対照的な酒蔵へ見学に行きました。
金賞などを多くとっている酒蔵です。
食品について考えさせられる日帰り旅となりました。
日曜日は行事が多くて重なった日でした。
参加できなかったところには大変申し訳なかったのですが、
食べ物から政治を考える私にとって、様々なことを考えさせられる旅となりました。
これもご縁ですね。
さて、今日も議会、会派代表による総括質問4日目です。
行って参ります。

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