木曜日の臨時議会で会派を代表して討論しました。
以下、討論です。
認定第一号 平成20年度茅ヶ崎市病院事業会計決算の認定について
茅ヶ崎クラブを代表して討論いたします。
病院を経営面から見ると今後、市立病院が生き残っていくためには患者数をいかにして増やしていくかが重要であると思います。御承知のように病院事業は固定費の高い事業でもあります。今の単価でどのくらいの患者数が来ると利益が出てくるのかという損益分岐点を出して見ました。私の試算によると損益分岐点の患者数は約46万2千人です。
平成20年度の患者数は約36万4千人ですから、あと9万8000人の患者数の延べ人数が年間必要です。そのためには、経営として例えば
1.医師に「先生、あと1日●●人、今までよりも多く患者さんの診察をしてください。」と具体的にお願いするとか
2.平均在院日数の検討をしてクリティカルパスを詰め込みないようにする
などの検討が必要です。
また、
風評被害で市立病院の患者数が減ることも避けなくてはなりません。そのためには、患者の意見を真摯な態度で受け止め、それについての対応をきちんとすることも大切です。
市立病院には投書箱がありますが、その投書内容については病院内だけで処理するのではなく、プライバシーには配慮しながら公表していただくことも必要だと思います。
また、
神奈川県は人口に対する医師数、ベット数共に全国平均をかなり下回っており、今後いまの私たちが入院する割合が高い年齢になると入院したくても入院する場所がない時代が来ると言われています。
市立病院の継続と共にさらなる医療インフラの整備は必要です。
さらなる経営努力により患者数を増やし、医療インフラの整備をすることを要望いたします。
また、
特別委員会では
「人間ドックを拡充していくことは現時点では難しいというご答弁がありました。主な理由として、健康管理センターの医師が退職したとお聞きしました。
人間ドックは、収益率が高いと聞いています。
また、人間ドックに来る人は、基本的には健康な人であり、将来は患者になる可能性の高い人です。
人間ドックの拡充は将来的な患者数増加につながります。
他の病院を見ると、人間ドック受診者が増えるように様々な工夫をしています。例えば、脳血管のためのドック・・・などメニューをわかりやすくネーミングから考え、受診者のニーズに答えています。
人間ドックの本来の意味は、
船がドックに入って、
船の整備、点検、休息をするように
体の休息、点検、整備をする・・・・そのためには検査後の食事も大切です。
「今日は人間ドックに入ってよかった!!」というリピーターが増えるように人間ドックの拡充をしていただくことも要望いたします。
検査後の総合判定の医師の説明まで待ち時間がありすぎるなど、
今は受診者の要望に応えていないことが、
人間ドック受診者が減った原因の一つでもあるのではと思います。
例えば
医師の説明は、リタイアした医師にお願いするなどしてニーズに応える方策を練っていただくことも要望します。
最後に
医師の確保が病院事業継続のカギとも言われ、とても大切です。
しかし、自治体病院レベルでの医師探しは限界ではないかとも言われています。
ある自治体では「医師の知り合いがいたらご紹介ください。」と、市民に呼び掛け、応えてくれた市民のところに事務局長がしらみつぶしにあたって医師を確保したということを聞きました。このような方策も考えながら市民に親しまれる病院となるようにさらなる努力をお願いして、討論を終わります。

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