以下、3月21日の市議会本会議での25年度予算に対する私の討論です。
市役所建て替え費用について反対のため、25年度予算に反対しています。
平成25年第1回茅ヶ崎市議会定例会において議案第8号平成25年度茅ヶ崎市一般会計予算については、松島幹子として反対いたしますのでも反対の理由について討論いたします。
市役所建て替え費用として本庁舎再整備事業費1億464万7千円、また、工事請負費として市役所新庁舎建設工事費66億9千万円が25年度から27年度までの継続費として含まれています。これには反対です。
反対の理由は2つありますので申し述べます。
まず1つめです。
市役所建て替え計画が初めて市議会に説明されたのは平成18年11月でしたので、約6年4か月も経過しました。この間、私は、市役所の早期の耐震補強工事を市議会本会議や公共施設整備再編特別委員会において訴えてまいりましたが、残念ながら市役所は当初から建て替えありきで進んで今日に至っています。
耐震補強工事については、真剣に検討されず、建て替えありきてで進んできたことが、平成25年度一般会計予算の審議の中の、社会資本整備総合交付金についてのご答弁から改めて明らかに伺うことができました。
今まで市議会や市民集会、説明会などにおいて、市役所の建て替え、耐震補強工事については県、国の補助金、交付金等は一切ないとご答弁されてきました。
平成25年度一般会計予算では社会資本整備総合交付金は茅ヶ崎市においては、道路や橋、河川のほか一般住宅の耐震補強工事などについて計上されています。この社会資本整備総合交付金は市役所本庁舎の建て替えや耐震補強工事にも交付されるはずのものですが計上されていません。
予算審議の中で理由を質問したところ、同一敷地、緊急輸送路等の理由をつけて、基本的にはないとご答弁されましたが、緊急輸送路に面していないから交付金の適用にならないなどとは国土交通省の要綱などには出ておらず、緊急輸送路に面していれば特典としてさらに上乗せされた交付金の適用になることが明記されています。
また、この社会資本整備総合交付金は事前申請でなければ適用されないとしています。
平成25年度一般会計予算では市役所建て替えについて国庫支出金はゼロとなっており、この交付金が予算計上されておらず、予算を認めることはできません。交付されるはずの交付金を逃したのであれば、結果的には市財政へ損害を与えることにもなります。賛成することはできません。
そして、2つめの理由です。
この社会資本整備総合交付金については、国土交通省のHPで見ることができますが、耐震補強工事のほうが建て替えよりも多くの交付金が交付されることになっています。
この交付金創設以前は、地域活性化公共投資臨時交付金等の名称で同じような交付金がありました。
市役所建て替えが耐震補強工事か、年あたりのコスト比較で建て替えたほうが安いという説明で建て替えが推進され、25年度予算に建て替え費用が計上されていますが、比較のコスト計算にはこの社会資本整備総合交付など国庫支出金が含まれていません。予算審議でのご説明のように当初、茅ヶ崎市の市役所建て替えは、国の社会資本整備総合交付金の対象とならなかったのであれば、耐震補強工事には明らかに適用されるこの交付金を市役所本庁舎耐震補強工事に計上したうえで、コスト比較をして市民に説明しなくてはならなかったはずです。
初めから建て替えありきだったためにこの交付金を見逃したのではないでしょうか。
耐震補強工事について真摯に検討してこなかったからだと思います。
以上、
市役所建て替えについていただけるはずの国庫支出金である社会資本整備総合交付金が予算計上されていないこと、
そして、この
交付金を計上すると建て替えたほうが安いから建て替えると言うコスト比較の根拠数字から違っており、このまま建て替えを進めるべきではないと言う二重の理由により本庁舎再整備事業費には反対ですので、
議案第8号平成25年度茅ヶ崎市一般会計予算については松島みき子として反対いたします。

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