6月14日金曜日に市議会定例会で一般質問しました。1問目は以下の通りです。
回数は7回、制限時間は30分です。ぎりぎりの7回まで質問しました。
(仮称)茅ケ崎ゆかりの人物館整備事業では、皆さまからご要望の多かった今の段階からの検討会等の立ち上げについて、ご要望が多ければ立ち上げると言う回答をいただきました。
平成25年6月議会一般質問
松島幹子
今議会の一般質問最後の質問者となりました。全問者の一般質問、質疑応答を聞きながら様々な事を思いめぐらしていました。
今年3月2日の毎日新聞に平成25年度当初予算の県内比較が出ていました。一般会計予算を人口で割った比較で各市町村の市民一人当たりの一般会計予算額が出ていましたが、茅ヶ崎市は市民一人当たりの一般会計予算額は25万8865円で神奈川県内の33市町村の中で最低額でした。近隣では平塚市は31万8699円、藤沢市29万45円、寒川町26万9644円となっています。高齢者へのマッサージ券配布枚数を減らした事へのご答弁等では限られ財源という言葉が大変印象に残り、この市民一人当たりの一般会計予算額が県内最低である事が思い出され、本当に厳しいわが市の財政状況では「入るを量って出るを制する」政策とともに茅ケ崎を活性化させる施策が必要だと痛感しました。また、議会第一日目の質問者への市長ご答弁では「労働単価が急激に上昇しており全国平均では約15%、神奈川県では約18%労働単価が上昇している。労働単価の上昇は建設事業費を押し上げるので、今後の契約では事業の見直しが必要となる場合がある。」とご発言されていました。これから契約しなくてはならない市役所の建て替え、仮称柳島運動公園など事業費の見直しをどのくらいしなくてはならないか事業費が大きいだけに大変気になるところです。
では、通告に従い一般質問に移ります。
1.SOSを見逃さないまちであるために
(1)子育て、保育園、学校、介護、市民相談や地域等のあらゆる現場でのSOSへの対応について
自殺対策は社会的な問題となっている中で子どもの虐待、高齢者の虐待、子育てや介護疲れ等による殺人、DV被害など普通の日常生活には様々な問題も潜んでいます。当事者が自ら声を上げることが難しく何か事件にならないと表面化しない状況です。行政に関わる者として当事者から発せられるわずかなSOSをいち早くキャッチして赤ちゃんから高齢者まで全ての市民が安心して日々を送る事が出来るまちであるように最大限の努力をしなくてはならないと思います。
そこで質問です。
子育て、保育園、学校、介護、市民相談や地域等のあらゆる現場でのSOSをどのようにキャッチして対応しているのかお尋ねいたします。
2.年々増加を続ける生活保護扶助費について
(1)市税による歳入の約1割を占めつつある現状について
議長の許可を得て、資料を配布させていただきました。平成14年度から23年度までの市税収入済額と生活保護扶助費の割合についての表です。ご承知のように生活保護扶助費の財源は国庫支出金、県支出金も入っていますので市税収入で扶助費全てが賄われているわけではないのですが、国庫支出金にしても県支出金にしても元々は税金ですので税金がどのくらい生活保護扶助費に充てられているかの割合を見ていただきたいと思います。
平成22年度と23年度では少しだけ23年度が下がっていますが、それ以外は平成14年から23年までずっと扶助費、割合とも上がっています。金額では平成14年度の市税収入済額が320億7836万2904円であるのに対し生活保護扶助費は15億3553万1125円、割合は4.79%、平成23年度では市税収入済額が345億556万6628円であるのに対し生活保護扶助費は32億8570万1124円、割合は9.52%と市税収入に対して生活保護扶助費が1割に迫る勢いで急増しています。25年度の当初予算では生活保護扶助費34億7200万円であり、予算審議の中で受給者のうち就労阻害要因のない方19%というご説明もありました。生活保護事業についての近年の状況をご説明いただきたいと思います。
(2)本当に必要な方に扶助費が届くために
生活保護については、不正受給が社会的問題となっている一方で、本当に必要な方が受け取れずに餓死するケースもあり、大変運用が難しいと思います。生活保護は本人が申請しなくては受給できない為に申請を見送るケースもあると考えられます。昨年、「生活保護不正防止ホットラインについて」をテーマに先進市を茅ヶ崎クラブとして行政視察しました。
「生活保護を受けることは恥ずかしいことではない。不正受給をしている人が居るので肩身が狭い。」
「だから不正受給を防止しなくてはならない。」という担当職員の言葉が一番心に残りました。本当に必要な方に申請していただくためにも不正受給について茅ケ崎市として使命感を持って取り組むことが大切だと思います。
市として不正受給についてどのように取り組まれているかお聞きしたいと思います。
3.(仮)茅ケ崎ゆかりの人物館整備事業について
(1)今後のスケジュールについて
茅ケ崎ゆかりの人物は多く、茅ケ崎ゆかりの著名な文学者の方の物等を寄贈いただいても展示、保管スペースがないことから(仮)茅ケ崎ゆかりの人物館整備事業は市民の方々の願いでもあります。先日、開高健記念館の隣の土地を購入する事が出来ましたが、今後、どのようなスケジュールで整備が進んでいくのかお答えいただきたいと思います。
(2)早急に実現するために
質問の冒頭に本当に厳しいわが市の財政状況では「入るを量って出るを制する」政策とともに茅ケ崎を活性化させる施策が必要だと申し上げました。この(仮)茅ケ崎ゆかりの人物館整備事業こそ、本当に厳しいわが市の財政状況で「入るを量って出るを制する」とともに茅ケ崎を活性化させる事業にしていただきたいと思っています。
この場所は134号線からも近く、遠方からも来館しやすく、ラチエン通りからは茅ケ崎のシンボルでもあるえぼし岩が見える茅ヶ崎らしい場所でもあります。良い人物館を作って、ここを拠点にうまくPRする事で茅ケ崎市内を海から里山まで回っていただける観光の起爆剤になると確信しています。どのようにお考えかお聞きしたいと思います。

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